島田市民病院は来月7日から、緊急性のない救急患者を診察した場合、時間外加算分の医療費を実費で請求する措置を始めると発表した。志太・榛原地域の4総合病院でこの措置を取ることを合意しており、焼津市立総合病院は今月から既に始めている。榛原総合病院は6月2日から実施する方針で、藤枝市立総合病院は開始時期を検討している。
夜間・休日診療所代わりに救急外来を利用する軽症者を減らし、医師の負担を軽くするのが狙い。島田病院では救急車で搬送された患者の入院率が49・3%に上る一方、自分で来院して救急外来を受診した患者の入院率は8・4%にとどまっている。
今後、実費徴収で軽症患者が減れば保険適用を再開する方針。重症者や乳幼児、生活保護受給者などは実費請求の対象にしない。【稲生陽】
毎日新聞 2008年4月16日 地方版