掲載日: 2006年 01月 13日
定年離婚は不幸なことか その1
定年離婚は不幸なことか
最近テレビ番組「熟年離婚」が高視聴率だったとかで、熟年離婚、定年離婚に関する記事が多いようです。
ガイドは以前から「定年離婚が増えることが果たして悪いことなのか」という疑問を持っていました。今回この記事を基に定年離婚について私の考えをまとめてみました。
「離婚時の年金分割」導入時
「熟年離婚」が増える
テレビドラマなどで「熟年離婚」が話題になっている。離婚時の年金分割が認められる二年後(2007年4月、「離婚時の年金分割」導入)に急増するという見方もある。その多くは、妻の生活や人間性を軽視した夫に対する不満に起因する。パートナーとしてお互いに自立した関係を再構築する必要に迫られている。
との書き出しから始まり、月に八十件からの離婚相談が寄せられる、東京家族ラボ心理研究所を主宰する池内ひろみさんの見解が紹介されています。
「離婚を考えている熟年妻の大半が2007年を待っているといってよい」と(池内さんは)断言する。一般的な離婚の三大要因は浮気、暴力、借金だが熟年夫婦の場合は「こういった救いがたい理由は少ない。ほとんどが夫への何がしの不満」(池内さん)その不満を理解しない男性に、年金分割で経済的な支援を得た妻から三くだり半を突きつけられるケースが急増するといわれる。
妻が感じる不満とは
妻が感じる不満については、定年後の夫婦の集まり「定年塾プロジェクト」代表の西田小夜子さんの意見が載せられています。「定年退職した男性の八割は『何もしない人』になってしまう。いつも家にいる引きこもりの夫が、妻の最大の不満原因になる」という。企業戦士だった夫がくたびれ果て、家庭に戻ってきた時から妻の日常は激変する。夫が定年を迎える時、妻の平均年齢は五十四、五歳だ。老いはまだ遠く、エネルギーに満ちあふれている。
仕事を持っていたり、地域や福祉・文化活動で忙しい。夫の方は妻の進化を知らず「めし」「風呂」「寝る」しかいわない「三語族」になる。「妻が外出する日は、何時に帰るのか、特に食事がどうなるのか心配でたまらない。そのため妻の外出を禁止する夫もいる」(西田さん)
引き続いて、夫が家にいることのストレスが妻の病気を引き起こすことがあるという心療内科医、黒川順夫さんの「主人在宅ストレス症候群」のことについて触れています。