名古屋市は、休日・夜間の救急医療体制を見直すための「あり方検討会」を発足させ15日、初会合を開いた。8月をめどに新たな救急医療体制の枠組みをつくることを確認し、5月初旬までに各病院の診療状況の実態調査をすることを決めた。
委員は市内の病院や大学病院などの医師らと市の担当職員。会議は非公開で行われた。
市保健医療課によると、計67病院が重症患者のための2次体制の病院で、土曜・休日は14病院、平日夜間は8病院が輪番で救急医療を引き受けている。だが、1次体制の病院で治療可能な小児科や産婦人科の軽症患者が2次体制の病院に集中して負担が増加。その結果、輪番制を引き受けていた小児科担当病院の辞退が相次いでいる。月平均14回の輪番を引き受けていた名古屋第一赤十字病院(中村区)は、回数を減らすことを市に通告しているという。
検討会では今後、各病院に対する市からの補助金の増額についても検討していく。【影山哲也】
毎日新聞 2008年4月16日 地方版