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「起訴は無効とされるべき」草薙さんがコメント

2008.4.14 12:34
このニュースのトピックス民事訴訟
供述調書漏洩事件で、記者会見するフリージャーナリストの草薙厚子さん=昨年9月23日、東京・霞が関の司法記者クラブ供述調書漏洩事件で、記者会見するフリージャーナリストの草薙厚子さん=昨年9月23日、東京・霞が関の司法記者クラブ

 フリージャーナリストの草薙厚子さんは14日、代理人弁護士を通じ「鑑定医に対しては、原因を作ってしまった一人としておわびの気持ちでいっぱい。起訴は無効とされるべきだ」とするコメントを出した。

 草薙さんは「わたしにできることは、奈良地検の捜査実態を公にし、起訴が権限の乱用と明らかにすること」と言及。「鑑定医が無実の人として、一日も早く刑事裁判から解放されることを切望する」としている。

 関係者によると、昨年9月に奈良地検が草薙さんの都内の自宅や所属事務所を家宅捜索して以降、複数のテレビ番組の出演がキャンセルに。近況報告が書かれたブログも更新が止まっている。一部テレビ番組の取材を受けたほかに表立った活動はせず、次作の執筆準備などをして過ごしているという。

 これまでの取材に「信念を持ってやった」と答えていた草薙さん。強制捜査後は知人に「このままでは終われない」と漏らしたというが、表に出ることはなくなり、今年3月のテレビ番組でも謝罪に終始した。

 崎浜被告は草薙さんに調書の写しを見せたきっかけを「長男が殺人者であるという誤解を解きたかった」と説明する。精神鑑定では、長男を広汎性発達障害と診断した。「障害自体が一般の人に説明しにくく、長男の真意が伝わりにくい。誤解を抱えたままではかわいそうだと思った」

 だが、何も知らされないままに出版された本は「長男への誤解を解きたい」という思いとは、まったくかけ離れたものだった。

 草薙さんが今後の審理で証人申請されるのは必至だ。調査委員会の報告書では、調書の扱いをめぐる取材時のやりとりで崎浜被告の認識と食い違いがあり、どう証言するかが大きな焦点となる。

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供述調書漏洩事件で、記者会見するフリージャーナリストの草薙厚子さん=昨年9月23日、東京・霞が関の司法記者クラブ
初公判のため奈良地裁に入る崎浜盛三被告=14日午前9時19分、奈良県奈良市
調書漏洩事件の初公判が開かれた奈良地裁の法廷=14日午前9時58分(代表撮影)
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