福岡

　任期満了に伴う行橋市議選（定数２１）は１３日投開票され、新議員が決まった。前回（０４年）から定数が三つ減る中で２９人が立候補する激戦だったが、投票率は６７・９９％にとどまり、過去最低だった前回（６８・６６％）をさらに下回った。当日有権者数は５万７０２３人（男２万６５００人、女３万５２３人）＝市選管調べ。

　当選者の内訳は現職１５人、新人６人。政党別では公明の２新人が上位当選し、共産の現職３人が議席を守った。無所属は１６人。

　地縁血縁をたどり票を奪い合う選挙戦で前回上位の現職や、政党や自動車企業労組を背景にした新人は安定した戦いぶりを見せた。代表者会議出席権を持つ３議席維持を目指した共産は、混乱をみせる後期高齢者（長寿）医療制度の批判を展開して高齢層での支持を広げた。

　一方、池田弘干副議長ら当選２～５回のベテラン、中堅現職４人が議席を失った。激戦で上昇するとみられた投票率は、過去最低を更新した。行橋市は北部九州への自動車産業集中でベッドタウン化が進んでおり、ある当選陣営は「市外への通勤者は市議選への関心が薄かった」と振り返る。

　市議会は５月中旬に予定されている臨時会で新議長を選出する。昨年摘発された市下水道工事入札を巡る談合・贈収賄事件からの立て直し、東九州道延伸をにらんだ地域浮揚策、農水産業の後継者育成、中心商店街再生など多岐にわたる市政課題チェック役を担う。【降旗英峰】

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　◆市議選確定得票

　◇行橋市（定数２１－２９）

当　２，０６５　二保茂則　　５０　無現

当　２，０６１　沢田保夫　　６１　無新

当　１，８１８　大野慶裕　　４９　無新

当　１，８１０　横溝千賀子　６０　無現

当　１，７９５　西岡淳輔　　５０　公新

当　１，７２８　諫山直　　　３６　無新

当　１，７１５　小原義和　　４６　公新

当　１，５３９　徳永克子　　６０　共現

当　１，４２８　城戸好光　　５８　無現

当　１，４１７　田中建一　　４９　無現

当　１，３５８　亀田国夫　　６４　無現

当　１，３４９　豊瀬尉　　　５８　無現

当　１，３４０　田渕哲　　　５７　無現

当　１，３３７　鳥井田幸生　４９　無現

当　１，２８８　大池啓勝　　５３　無新

当　１，２７５　大川義彦　　６１　共現

当　１，２６５　藤本広美　　６０　無現

当　１，２３０　西本徹　　　５８　無現

当　１，２２１　吉永直　　　６０　無現

当　１，２１５　林利門　　　６８　共現

当　１，１５７　瓦川正純　　６８　無現

　　１，１５４　藤木巧一　　６０　無新

　　１，０５６　宇戸健次　　６１　無現

　　１，０３６　池田弘干　　６９　無現

　　１，０２２　丸塚芳彦　　７０　無現

　　　　９４９　小坪慎也　　２９　無新

　　　　８８７　梶原豊樹　　６５　無現

　　　　７０８　工藤政之　　５６　無元

　　　　１９３　井下田清智　４１　無新

　◆新議員の皆さん

二保茂則　　５０　無現（６）　中古車販売会社員［歴］市監査委員

沢田保夫　　６１　無新（１）　農業［歴］市部長▽土地公社理事長

大野慶裕　　４９　無新（１）　日産自動車社員［歴］日産労組常任委

横溝千賀子　６０　無現（３）　社民党行橋京都総支部代表［歴］県議

西岡淳輔　　５０　公新（１）　党市委員▽老人ホーム施設長

諫山直　　　３６　無新（１）　測量設計会社社員▽市消防団員

小原義和　　４６　公新（１）　党市委員▽石材加工会社専務

徳永克子　　６０　共現（８）　党京築地区委員［歴］ピアノ家庭教師

城戸好光　　５８　無現（４）　鉄道工事会社長［歴］市消防団員

田中建一　　４９　無現（３）　農業▽社民党１１区支部連合幹事

亀田国夫　　６４　無現（６）　農業［歴］市職員▽高校野球部監督

豊瀬尉　　　５８　無現（６）　老人ホーム経営会社長［歴］ＪＣ理事

田渕哲　　　５７　無現（５）　社会福祉法人理事▽市社協評議員

鳥井田幸生　４９　無現（３）　市都市計画審議会委員［歴］信金職員

大池啓勝　　５３　無新（１）　建設運送会社長▽行橋商議所議員

大川義彦　　６１　共現（４）　党京築地区委員▽県人権連幹事

藤本広美　　６０　無現（２）　塗料販売会社長▽歌謡連合会長

西本徹　　　５８　無現（４）　農業▽市社協理事［歴］ＰＴＡ会長

吉永直　　　６０　無現（４）　行橋商議所議員▽青果販売会社員

林利門　　　６８　共現（４）　党地区委員▽京築民主商工会理事

瓦川正純　　６８　無現（４）　アパート経営［歴］行橋署少年補導員

〔京築版〕