2002―04年にかけて東京医大病院(東京・新宿)で心臓手術を受けた患者が相次いで死亡した問題で、関連3学会で構成する「心臓血管外科専門医認定機構」は15日までに、死亡した3人の患者を執刀した男性医師を専門医として再び認定することを決めた。同機構は05年に「技術力不足」として専門医を取り消したが、「研修を受けた結果、技術が向上した」と判断した。
学会などが医療事故を起こした専門医の資格を取り消し、再認定するのは初めて。医療事故が相次ぎ、事故を起こした医師への再教育のあり方が課題になる中、同機構の認定基準が再発防止につながるかどうか注目される。(07:00)