松浦地区消防本部は15日、松浦市星鹿町の沖合約1キロの離島・青島地区で、重症患者の発生を想定したドクターヘリ搬送訓練を行い、地元消防団や住民など約100人が参加した。
同本部管内には、救急隊が出動できない離島が青島を含め3地区あり、救急患者は漁船で本土まで搬送していた。訓練は、患者の搬送や救急現場で医師を必要とする場合の要請基準などを住民に周知させるのが狙い。
訓練は、70代男性が持病の狭心症が悪化して、心筋梗塞(こうそく)の疑いがあり、医療機関への搬送が必要との想定で実施。住民代表が基準に基づいて同本部にドクターヘリ出動を要請。ヘリで到着した医師が処置しながら、病院へ搬送する手順などを確認した。
=2008/04/16付 西日本新聞朝刊=