第2次大戦中に国民学校を卒業し、修学旅行に行けなかった同級生たち。50歳を超えた82年、自分たちで「修学旅行」を開催し、40年越しの念願を実現させた。
以来、卒業生たちは互いの近況報告なども兼ねてほぼ毎年、県内や大分県で同窓会を開いてきた。50人余りいた同級生の中には亡くなったり、体調を崩したりする人もいる。10年ほど前からは15人程度の集まりとなったが、この日も笑い声を上げながら、思い出を語り合った。
桑野さんは「教師になって初めて受け持ったのがこの子たち。思い入れも格別なので、うれしいですね」と笑顔。幹事を務めた徳田雄治さん(77)=同市秋月=も「こうして集まると童心に戻れる。今後も同窓会を続けていきたいですね」と朗らかに語った。
=2008/04/16付 西日本新聞朝刊=