2008年4月16日 2時47分更新
14日夜、福岡市早良区のアパートの前で、78歳の女性が男に刃物のようなもので刺されて殺害された事件で、22歳の無職の男が、現金などを奪う目的で犯行に及んだ疑いが強まったとして、警察は15日夜、強盗殺人などの疑いで逮捕しました。
男は先月下旬、現場近くで別の女性が刺された事件についても、関与を認めているということで、警察は動機を追及しています。
逮捕されたのは、福岡市中央区草香江の無職野地卓容疑者(22)です。
この事件は、14日の夜7時ごろ、福岡市早良区西新のアパート前の通路で、1階に住む田中久子さん(78)が、若い男に刃物のようなもので、胸など数か所を刺されて殺害されたものです。
警察は、アパート前に放置されていた自転車に、犯人の男が乗ってきた可能性があるとみて捜査を進めた結果、自転車は、早良区内で盗まれたものとわかりました。
そして、残されていた指紋から野地容疑者が浮かび、現金を奪う目的で犯行に及んだ疑いが強まったとして、15日夜、強盗殺人などの疑いで逮捕しました。
調べに対して野地容疑者は、容疑を認めているということです。
これまでの調べによりますと、野地容疑者は1人暮らしで、警察が自宅を捜索したところ、いずれも血のついた服と、刃渡り10センチの果物ナイフが見つかり、押収したということです。
野地容疑者は、先月下旬に、現場から800メートルほど離れた福岡市城南区鳥飼で、女性が刺されて大けがをした事件についても、関与を認める供述をしているということで、警察は、動機などについて追及することにしています。