学校裏サイト、9割が「2ちゃんねる」型 文科省初調査2008年04月15日23時48分 いじめなどの温床になっているとされる「学校裏サイト」について、文部科学省は15日、初めて行った実態調査の結果を公表した。抽出調査では、「キモイ」など「誹謗(ひぼう)・中傷」する言葉を含むサイトが全体の50%にのぼるなど、中高生を中心にした裏サイトの深刻な実態が明らかになった。 文科省は今年1月から3月にかけて調査を実施。学校が関与していないが、学校生活について書き込まれているサイトを「学校非公式サイト」と位置づけて調べた結果、3万8260件が見つかった。全国の中学・高校計約1万6千校に関するサイトが中心だが、小学校関係のものも含まれているという。 巨大掲示板「2ちゃんねる」などの「スレッド(テーマごとの書き込み群)型」に全体の9割近くが集中。裏サイトの多くに有害広告がついている実態もわかった。 このうち、子どもによる携帯電話の利用に詳しいNPOがある群馬県と、兵庫、静岡の計3県にある裏サイト2千件の書き込みを細かく調査。「キモイ」や「ウザイ」、「チビ」といった誹謗・中傷する32語を含むサイトが50%にのぼった。ほかにも性器の俗称などわいせつな12語を含むものが37%、「死ね」「殺す」などの暴力表現の20語を含むものが27%あった。 さらに同じ3県の中高生を対象にアンケートを実施。裏サイトを「知っている」は33%、「見たことがある」は23%だった一方、回答した1522人のうち、学校裏サイトに「書き込んだことがある」は3%だった。 見たことがある書き込みで多かったのは「同じ学校の生徒のこと」や「同じ学校の生徒の悪口」、「クラブ・部活動のこと」など。書き込みを見て8%の生徒が「自分が落ち込んだことがある」と答えたが、そのうち半数近くは「誰にも相談しなかった」としており、一人で問題を抱え込んでいる様子もわかった。 文科省青少年課は「今後も必要な調査を続け、他省庁と連携して子どもを有害サイトから守るフィルタリングなどの対策に取り組みたい。保護者や学校もサイトを直接見て、実態を認識して欲しい」としている。 PR情報この記事の関連情報社会
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