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    五輪後まで寺院帰還禁止  衝突地でチベット僧侶に


     【北京15日共同】先月下旬に衝突が起きた中国四川省カンゼ・チベット族自治州炉霍県で、地元当局がチベット仏教の僧侶に対し、寺院を出て実家へ戻ることを強制、北京五輪が終わるまで寺院への帰還を禁止したことが分かった。同県にあるダンゴ寺の複数の僧侶が15日までに共同通信に明らかにした。

     中国政府が五輪を前に暴動再発を強く警戒、僧侶に対し強硬措置を取っている現状が浮き彫りになった。

     僧侶らによると、先月下旬のデモには、同寺の200人以上の僧侶全員が参加し、亡命しているチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世のチベット帰還を求めて行進。街の中心部で武装警察部隊(武警)と衝突した。武警は威嚇発砲後、多数の僧侶を殴ったという。ただ、無差別発砲で僧侶1人が死亡したとの情報は否定した。

     衝突後、武警が寺院に入って同寺の最高位の僧侶1人を拘束。地元当局がこの僧侶を通じて、全僧侶に実家へ帰るよう要求し、北京五輪終了まで寺院に戻ってはならないと指示した。


      【共同通信】

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