社会
廃棄は「教授の指示」? 神戸大大学院の遺伝子操作菌
神戸大大学院医学研究科(神戸市中央区)の研究室が、実験で使った遺伝子組み換え大腸菌を減菌処理せず、そのまま下水に流すなど違法に廃棄していたとされる疑惑で、複数の研究生が「研究室の教授の指示で以前から(違法廃棄を)続けていた」などと証言していることが十一日、分かった。六年前には既に行っていたとする関係者もおり、違法廃棄が常態化していた疑いが浮上している。
久野高義教授(57)が指導する分子薬理・薬理ゲノム学の研究室。教官や留学生を含む大学院生ら約三十人が在籍し、がんの病因解明に向けた実験などを行っている。
違法廃棄していたとされるのは、実験に使った遺伝子組み換え大腸菌や分裂酵母で、実験室の流しにそのまま流したり、一般ごみとして捨てていたという。遺伝子組み換え生物は生態系に影響を与える恐れがあることから、拡散防止措置として高圧減菌処理などが法律で定められている。
しかし、久野教授は研究生らに「外部にばれなければ問題ない」と専用装置による処理を指導していなかったほか、「もっとひどいものを捨てている研究室もある」などと話していたという。
元研究生の一人は「六年前からやっていた。教授の指導だったので違法とは疑わなかった」と証言。在籍中の複数の研究生も「おかしいとは思ったが、指導を受ける立場としてこれまで言い出せなかった」と話している。
研究生らによると、三月中旬に匿名の通報を受けて文部科学省から研究室に問い合わせがあった際、久野教授は突然、大腸菌などを高圧減菌処理。その様子をカメラで撮影していたといい、研究生らは「隠ぺいを図ったのではないか」と指摘している。
また、同省が今月三日に行った研究室への立ち入り調査では、あらかじめ研究生らに指示し、立ち会わせないようにしていたという。
(4/11 14:23)
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