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主権侵害、異様な「青い軍団」何者か (1/2ページ)
このニュースのトピックス:北京五輪
まさに状況一変である。昨年4月、北京五輪組織委員会が発表した世界5大陸21都市を巡る聖火リレー国際ルートで日本の長野が選ばれたとき、長野市は「熱烈歓迎」のムードに包まれた。それが今年3月のチベット騒乱で消し飛んだ。
中国のチベット抑圧に抗議する妨害行動は長野の聖火リレーでも十分予想される。非暴力の抗議まで排除はできない。長野市の鷲沢正一市長は8日の記者会見で「聖火リレーを粛々と行うことが、一番大事な平和の発信手段」と答えるのがやっとだった。
気になるのが、これまでの聖火リレーで目についた青いスポーツウエア姿の中国人集団である。
「武装警察官」との報道を中国外務省は否定し、「刑事警察学院の学生ボランティア」と説明したが、聖火ランナーの盾のようになって両脇を並走し、聖火リレー本来の趣旨など全く考慮していないように見える。
異様な「青い軍団」は何者なのか。聖火リレー長野市実行委員会の担当者が証言する。
今年3月初め、北京五輪組織委から実行委に対し、聖火の運営スタッフや中国人ジャーナリストらのビザ取得のため、約200人分の招聘(しょうへい)状を出してほしい−との要請があった。「3月24日のギリシャでの採火式に行くメンバーもいるので、14日までにほしい」。実行委は大あわてで招聘状を郵送したという。
「200人のうち何人かはわからないが、北京五輪組織委は『フレーム・アテンダント(聖火随行員)も含まれる』と説明した」(実行委の担当者)