星新一　ショートショート

3月31日（月）〜総合 午後10:50〜11:00 （毎週月曜）
4月4日（金）〜総合 午後3:45〜3:55 （毎週金曜）（再放送）

　「ショートショートの神様」、SF作家・星新一（1926〜1997）。
　71年の生涯に残した作品は1000話を越え、奇抜な発想と寓話性、ウィットとユーモアと少しの毒、大人の童話とSF的興趣に富んだ作風で絶大な人気を誇った。『ボッコちゃん』『悪魔のいる天国』『おせっかいな神々』『ノックの音が』など、その作品は今も新鮮な輝きを放つ。没後10年の今年、初の本格評伝が出版されるなど、あらためて関心が高まっている。その膨大なショートショートの中から厳選した作品を、多彩な演出形式を用いて、“大人のため”の“奇妙な味の寓話集”としてお届けするミニ番組。
　作品ごとに、「実写」、「アニメ」、「静止画＋朗読」……など、多様な映像化の手法を組み合わせる。
　例えば実写化する場合、従来の単純な「ドラマ」にはしない。いま活況を呈する小劇場シーンの「若き才能」を動員し、小劇場的“空気感”を生かす。また、アニメ化する場合も、新進気鋭のアーティストたちのイラスト、CGアニメ、クレイアニメ、オブジェなどを使い、星一流のモダンな小説世界を、現代のセンスで「テレビ化」する。取り上げるショートショート一話ごとに、多彩で斬新な映像表現が万華鏡のように現れ、肩肘張らずに「大人の愉悦」を得られる、新感覚の番組。