奈良先端科学技術大学院大学(NAIST) 受験記



このページは、奈良先端科学技術大学院大学(以下 NAIST)の情報科学研究科を
受験しようと考えている方に私の受験するきっかけから、入試説明会、オープンキャンパス、スプリングセミナー、
当日の試験、合格発表までの流れを覚えている範囲内で書こうと思います。


私が、先輩方による受験記を読んだりして、助けていただいたので、
後輩に対して自分の受験のことを伝えることで、還元できたらという思いです。


注意:ここに書いてあることがすべてではありません。あくまで参考程度にしていただくようお願いします。
    このページを見た事によるすべての責任は負いかねます。
    要は、ここにある情報を参考にするのも実践するのも自分の責任でお願いします、ということです。



NAISTを受験するきっかけ

 元々は、自分の大学院を受けるつもりで大学時代を過ごしていました。大学2年のときに開催された
愛知万博のある企業パビリオンに感銘を受け、VRの研究をしたいと考え自大にあるVRの研究室に行こうとしました。
しかし、大学内での研究室訪問などで研究室の実情を知ってしまい、ちょっと踏みとどまっていました。
ある日に、そこの研究室の先生の授業でIVRC(国際学生バーチャルリアリティコンテスト)のことを知り、
いろいろとページを見ている中で、NAISTから出場しているグループの作品を見たのが、NAISTを知るきっかけとなりました。
NAISTの存在を知った私は、色々と調べていくうちに、NAISTならではの魅力を感じて、
(大学院しかないため、すべての学生を同等に扱ってくれるかもとか(学部からの学生の贔屓がなさそう)、
施設レベルの高さ、そして教員のレベルの高さなど・・・・。)
ここに進学しようと決めました。



入学説明会(2006年と2007年5月中旬)

 私の地元では、都心部のセンタービルの中にある研修室にて行われ、
大学3年の頃から気にしていた私は、NAISTの情報を知りたいと考えて行ってみました。
確か、06年のときは、コンピュータ設計学講座の先生、そして07年は音情報処理学講座の先生が説明にいらしてました。
(ちなみに大学4年のときは、院試の情報が欲しかったのと、入試要項をもらいに行くのが目的でした。)
受付で、簡単なアンケートを記入すると、大学と研究科紹介のパンフと入試要項、それらをしまうクリアファイルと
ボールペンがもらえました。
 ちなみに説明会の内容ですが、
  ・NAISTの場所
  ・NAISTの特色(院しかないとか、教員が若いとか、NAISTの評価など)
  ・研究科にある講座の大まかな紹介
  ・入学後の生活(第W期まであることとか、卒業に必要な単位数など色々)
  ・入試について(入試の内容や、過去問、ただし公式ページの掲載分のみ。)
あとまだ、いくつかあったかもしれません。80分ほど話を聞いていました。最後に質問も可能です。
 ちなみに、うちでは全部で7人ほどしか参加してませんでした。地元が地元だけあって、しょうがないですけど。



オープンキャンパス(2006年と2007年5月下旬)

 5月下旬に、NAISTではオープンキャンパスが行われます。当日は、駐車場も開放されているため車での
来場も可能ですし、いくつかの駅にてシャトルバスが運行されてます。
(2006年の頃は車で、2007年の時は高速バスと列車を乗り継いで行きました。車は、高速を降りてからが大変でした。汗)

 受付にて、アンケートを書くと入試説明会とほぼ同様の資料やオープンキャンパスの資料、募集要項とリボンを渡してもらえるので、
そのリボンを身につけて研究科の構内を回ります。(NAISTの先輩たちと区別するためでしょう。)
1階はすべての講座が簡単な説明ができるスペースを設けられて、先輩や先生が所属する研究室の内容を簡単に説明してくれます。
先輩や先生は見学に来た学生さんたちに話しかけて説明をし、見学したいような話をすると、喜んでその後研究室に案内してくれます。
各研究室では、もちろん研究室で行っている研究のデモを本格的に行ってくれます。
各研究室の詳しい研究内容に関しては、NAISTのページに掲載されていますから、それを参考にしてください。
オープンキャンパスで、どのようなデモが行われているかなどはオープンキャンパスの時に配布された資料に掲載されてました。
研究室のすべての研究内容が見れるとは思いませんが、いろいろとやってくれますので見る価値はあります。
 あと私は行っていませんが、情報科学研究科の紹介コーナーではスライドによる20分間の講座紹介もあります。
また、こちらも行ってませんが入試相談コーナーもあり、入試に関する情報が聞けるそうです。
 もうひとつ、研究室個別相談ということで希望の研究室があれば、その研究室に所属する先生や先輩たちが
直接アドバイスをしてくれます。その研究室のナマの声が聞けるという点でも
自分の行きたいところがはっきりしていたり、ここかな?というところがあれば、行ってみる価値があります。
また、先生とも話ができると、試験に直接関与しなくとも、初めて会ったときの緊張感を
やわらげることができるということでも、お会いして話をするということはいい経験になると思います。

 私の場合、2回とも研究室個別相談を希望していたので、それまでの時間はいくつかの研究室を
見に行ってました。様々な先輩たちが、積極的に話しかけてくれたおかげで、
研究室の概要も知ることができましたので、ありがたく思いました。
個別相談では、助教の先生と2人のM1の学生と入試について聞いたり、NAISTについて話したりしました。
先ほども書きましたが、現場で研究していることもあり、その意見はとても参考になりました。



スプリングセミナー(2007年3月上旬)

 NAISTの研究を体験できるということで、春に各講座で数人を募集し研究室の先生や先輩たちと
ちょっとした研究に関する勉強(一番基本的なことだと思いますが・・・。)を行います。

 午前中は各研究室を自由に見学。午後から、予約した研究室でセミナーが行われます。
私は像情報処理学講座のセミナーに参加してきました。
内容は各講座によってばらばらなので、何も言えませんが・・・・。
セミナーの内容も面白いですが、昼食を一緒になるとその講座の先生方との
会話が色々と参考になります。やはり、その講座のことやNAISTに精通しているだけあって
実際にやっている内容も体験でき、先輩方との会話から何かしらのヒントを得る
いい機会だと思います。また、先生に自らをアピールできるいいチャンスと
事務の方がおっしゃってました。

 ただ漠然とこんなことをやっている、というだけではわからないのであれば
参加する意味はあると思います。私は行ってよかったと感じました。



入試概要(学生募集要項より)
  ここは受験する年によって変わるかもしれないので最新の情報を参考にしてください。(平成20年度の入学試験内容)
 7月中旬に行われました。

  試験は面接で、まずは数学(代数、解析、確率・統計、離散数学など)と英語の口頭試問です。
 英語は基本的にTOEICを使用し、750点を満点として計算します。(TOEICの公式スコア÷7.5)
 参考程度に、500点だと67点換算になります。(四捨五入?)
 なお、TOEICは公式認定書があるものに限ります。(大学などで行われる団体テストのスコアは使えないです。)
 また、あまりにも古いスコアは使用できないとのことです。詳しくは募集要項に記述があります。
 ちなみに、英語の試験は基本TOEICですが、当日の問題を見てTOEICよりも高得点を取れると考えれば、英語の口頭試問も受けられます。
 その場合、口頭試問の成績が使用されます。(どっちかいいほうではないとのこと。)
  続いて、提出された小論文と出身専攻分野を考慮した情報科学関連の面接です。小論文の内容を3分以内でプレゼンし、その後情報分野や
 専攻分野に関する質問、卒業研究に関する質問が行われます。

  公式ページの過去問を見るとわかりますが、数学は3つの問題から、2つの問題を選択して解答します。
 英語試問は英文を読み上げ、その後日本語訳を話します。分からない単語は、そのままでいいとのことです。



願書提出

  入試説明会とオープンキャンパスで頂いた学生募集要項に願書はついてますので、それを記入します。
 それ以外にもNAISTのページにPDFがありますので、プリントして記入するのも可能ですし、
 郵便で請求することも可能ですので、好きな方法でで入手すればいいと思います。
  出願資格に関しては、ほぼ4年制大学の大学院と同じだと思います。飛び級制度もありますので、
 大学3年生でも成績がよいと認められた場合は所定の書類を出せば受けられます。
 出願期間は、おおよそ試験の1ヶ月前の1週間です。私の頃は6月中旬でした。

 必要な書類については
  1、入学願書
  2、受験票・写真票
  3、領収証書・原符
  4、卒業(見込)証明書
  5、成績証明書
  6、小論文
  7、検定料
  8、各種通知等受信票
  9、受信票等送付用封筒

  これらが基本です。あとはTOEICを使用するならば、公式認定証(コピー不可)が必要となります。
 他にも、出願資格の違いで他にも書類が必要ですが、詳細については募集要項を見てください。
 ちなみに、学生募集要項をもらえれば送付用封筒がついてますので、自分で用意する手間は省けます。

  1の願書については、特に気をつけなければならない点はないと思います。
 履歴では高校からなので、記入する内容も少ないと思います。
 また、何かしらの都合のために違う日がいいということであれば、試験期間内においての試験日希望が可能です。
 ただし、すべての人の希望が通るわけではないと思いますので、気をつけてください。
 複数指定するよう、願書にも記述がありました。
 他に、特待生を希望するのであれば希望欄がありますのでチェックしてください。

  4・5は大学でもらえますので、事務室などで受け取ってください。
 発行に時間がかかったりする可能性もありますので、お早めに。

  7は、郵便普通為替に限るので気をつけてください。

  6の小論文についてですが、市販のA4用紙で様式は任意です。
   ・テーマは「NAISTにおいて取り組みたい研究分野・課題について」です。
   ・希望の講座があれば、その講座名と「取り組みたい研究テーマ」を記述するとのことです。

  作成の注意事項は
   ・2枚とも必ず出願研究科・氏名を記入すること(私は忘れかけました。)
   ・ホッチキスで閉じないこと
   ・片面のみの記述をすること。(両面使って4枚分とか、1枚で2枚分とかはだめということ)
   ・図や表の使用も可能
   ・ワープロソフトでの作成を推奨(手書きが駄目ではありません。あくまで推奨です。)


  履歴書の段階で、念のため大学も記入しましたが、今思えば出願資格の段階で在学していることは
 わかっているので、書かなくてもよかったかなと思いました。

  小論文は、自分が所属する研究室の内容に近いNAISTの講座を希望講座として書きました。
 大体の構成は以下です。
  ・私のやりたい研究内容とその背景を簡潔に
  ・その理由・動機
  ・私のやりたい研究が実現することによる利点
  ・現状の問題点とそれを解決できるかもしれないと考えた内容
  ・まとめ

  出願期間がほぼ1週間ありましたので、よく確認をした上で提出しました。特に小論文は一度誰かに推敲してもらうといいと思います。



受験票到着

 願書提出からおよそ2週間後、受験票が届きました。

 同封されていた内容は
  ・受験票
  ・領収証書
  ・入学者選抜試験 受験者心得
  ・受験者のための研究室特別公開のご案内
  ・TOEIC公式認定書(TOEICを提出したため)

 受験者のための研究室特別公開のご案内は、受験者を対象に研究室の特別公開を行います、という内容でした。

 入学者選抜試験 受験者心得に記述されていた内容は以下です。(一部省略)

  1、受験票は必ず持参すること。服装は軽装で構わない。
    受験票を忘れた場合は係員への申し出をして指示を仰ぐこと。
  2、受験者は、集合時間までに受付を済まして、受験者控え室に入室すること。
    (受付は、集合時間の30分前から開始)
    なお、集合時間より30分以上遅れたものの受験は認めない
  3、試験終了後は、速やかに試験場より退出すること。控え室への再入室はできない。
    なお、特待生希望の学生は、試験当日に別途指示を行う。
  4、各々の面接時間は、下記の時間のうち40分程度。各ブロックにおける
    面接順序は当日の控え室にて知らせる。

  集合場所 集合時間 面接時間
ブロック1 情報科学研究科棟1階
ロビー受付
9時20分 9時40分〜11時38分
ブロック2 13時00分 13時20分〜15時18分
ブロック3 15時10分 15時40分〜17時28分

  5、面接は、試験当日に提示する資料(数学(代数、解析、確率・統計、離散数学など)と英語(英文読解))に関する質問(ステージ1)、
    提出された小論文と出身専攻分野を考慮した情報科学関連の質問を行う。
    (TOEICを提出したものに関しては、原則英語の口頭試問は行わない。ただし、問題を見て高得点を取れると考えた場合、受けることもできる。
     ただし、その場合の英語の得点は口頭試問の成績となる。)

  6、合格発表はNAISTの事務局庁舎前の掲示板に掲示するとともに、NAIST公式ページでも行う。
    合格者には、後日各種通知表等受信票に記載された住所に書類を郵送する。

  7、入試の成績開示は、期間内に請求すれば伝える。


  受験票には、受験番号と試験会場、面接日と集合時間が記載されていますので、自分がどのブロックに所属するかはわかります。
 あとは本番を待つのみです。



試験日当日

  第1回試験日は7月中旬です。

  私はブロック3の試験でしたが、会場に慣れるため・・・と言いますか、早く会場に向かいたいということでかなり早い時間に家を出て、会場へ向かいました。
 途中の車内では、私と同様にNAISTで試験を受ける受験生がスーツ姿でいるので、負けられないと感じていましたが。
 ちなみに私は遠方からの受験ということで、新幹線で京都→近鉄で高の原→奈良バスで大学院大学と向かうことにしました。
 OCでも感じましたが、高の原から出るバスは小さいです。実際、私が乗車したときは受験生で満員でした。
 こういう日ぐらい大きいバスにしてくれればよかったのに、と思いましたが。もし高の原から乗る場合は気をつけたほうがいいかと思います。
 会場に着く頃には、すでにブロック1の試験を終えた受験生が帰宅する姿が見えました。

 食堂でほぼすべての時間をつぶした私は、会場の受付に向かいました。

  玄関を入って正面に受付がありますので、そこで受験票を出して受付をします。
 そのときに、TOEICの新しい成績表があれば提出し、特待生希望かどうかを聞かれたと思います。
 受付が終わるとリボンを渡されますので、胸に着けて、受付から左手に進んで、右側にある大きな教室(だと思います)で待機します。
 (確か、特待生希望だとリボンが少し変わったような・・・・覚えていませんが。)
 あと「情報科学研究科博士前期課程受験者の皆さんへ」の紙を渡されました。
 ここに記されている内容は、基本として「受験者の心得」と重複している箇所もありますが、内容は以下の通りです。(一部省略)

  1、試験はA、B、Cの3つのグループ(パイプライン)に分けて行う。受験者はまず年代閲覧室で10分間英語と数学の問題を見ること。
    その後引き続きステージ1、ステージ2の2ヶ所で研属して面接を受ける。面接時間は、それぞれ12分間で計25分程度。
    面接の進み具合で、時間は前後する可能性がある。
    ※TOEIC公式認定書の提出者は英語の問題を見る必要はないが、問題を見て受けるかどうかも判断できるので、受けると決めた場合は問題も見ること。

  2、面接内容は、ステージ1で英語・数学の質問を行う。
    ステージ2では、プレゼン及び提出された小論文に基づく質問、及び出身専攻分野を考慮した情報科学関連の質問を行う。
    ※TOEIC公式認定書の提出者で英語の試問を受けない人は、英語の質問はしない。

  3、試験の順番は提示してあるので各自で確認すること。
    グループ毎で店頭共感が呼びに行き、そのときは受験番号で呼ぶので注意すること。リボンは胸につけ、面接終了後に返却すること。

  4、受験番号を呼ばれたら、担当者の指示に従い、受験者控え室内のパソコンを使用してアンケートを回答すること。入力が終了しだい、
    荷物を持ち、問題閲覧室へ移動する。問題閲覧室では、持ち物は受験票以外はかばんの中にしまうこと。

  5、面接室には、ステージ1・ステージ2ともに受験票のみを持って入室すること。その際に手荷物は面接室入口の机の上に置くこと。
    受験票は入学時にも必要なので、無くさないこと。
    ※TOEIC公式認定書の提出者で英語の試問をしない場合は、ステージ1の面接時間は4分ほど短縮。
      ステージ2の開始までは面接室前で待機すること。

  6、試験を終了した受験生と、未受験者との接触は一切禁止。受験者控室への再入室は不可。終了後は、試験会場から速やかに退出すること。

  7、トイレに行く場合は係員が案内するので、申し出ること。

  8、試験終了まで、携帯電話の使用は禁止。必ず電源を切ること。使用が発覚した場合、直ちに退場とする。

  9、建物内は試験終了まで禁煙。


  試験時間になると、控え室で試験管の説明を受けます。ほとんど、紙に書かれている内容を復唱するに過ぎませんが。
 その後試験時間になると、担当者が3人ずつ呼び、パソコンの前でアンケートを受けるよう指示します。
 3台パソコンがあるので、座ってアンケート用のパスワードと受験番号を入力してアンケートをした記憶が・・・・・。
 (もう、記憶があいまいです。)
 アンケート終了後すぐに問題閲覧室に行けるよう、手荷物は持つよう言われます。
 アンケート自体は、難しいものではなく、面接のときの話の種という印象がありました。

 ・大学院は単願か併願か?
 ・併願の場合はどこの大学院を受けるのか?
 ・その場合はどちらが第一希望か?

 などなど・・・・・・。

  アンケートが終わると、荷物を持って問題閲覧室に移動です。私のときは、確かA101という部屋でした。
 その部屋でメモ用紙と鉛筆を渡され、その後、数学と英語の問題が渡されます。
 そして10分間、その部屋で問題を解きます。
 メモ用紙は自由に計算に使用していいのですが、問題用紙には何も書いてはいけなかったはずです。
 10分の閲覧時間が終わると、メモ用紙などをそこにすべて置いておき面接室に移動します。
 面接室前の机に手荷物を置いておき、そしていよいよステージ1にて数学と英語の試験が始まります。

 ちなみに私のときは・・・・・。
  部屋に入ると、2人の試験監督が座っていて、それでは解答を始めてください、の一言で試験が始まりました。
 マジックで、問題を見ながら、ホワイトボードに解答を書きつつ説明しました。
 個人的な作戦としては、大問1をゆっくり粘って、大問2の途中まででタイムアップを狙っていましたが、
 1問目でボロボロだったため、大幅に予定が狂いました。結局大問1(小問が3つ)の最後の小問でタイムアップとなりました。
 途中、間違いを試験管に指摘されるというミスも犯してしまい、焦りと不安ばかりで終えることになりました。

 問題の大まかな内容は、
 大問1 : 行列(ベクトル)
 大問2 : 微分方程式
 大問3 : 確率
 となっていました。英語はTOEICで済ますと決めていたこと、数学の問題で頭がパニックになったことで
 どんな問題かは知りません。

 英語がなかったため、少しばかり早く試験が終了し、続いてステージ2の面接が始まりました。

  ステージ2では、小論文で私が希望した研究室の先生を中心にして、左側にネットワークの研究室の先生、右側にもう1人先生がいました。
 そして、名前と大学・所属の確認後、試験前に行われたアンケートの回答内容から話が始まりました。
 私が受けた質問としては、覚えている限りで以下の内容です。

 ・なぜ、自大の大学院に行かなかったのか?
 ・あなたの小論文の内容を簡単にプレゼンしてください。
 ・卒業論文のテーマは決まっていますか?もしすでにテーマが決まっている場合、現在の研究の問題点を説明してください。
 (このとき、はっきりと説明したところ、自分のやっている研究をわかっている、とプラスの印象を持ってもらえたようです。)
 (以下、自分の専攻している内容で説明してください、という内容ばかりでした。
  先生の手元には成績証明書があるので、そこからどのような授業したのかを調べて、質問をしていたようです。)
 ・アルゴリズムで、ソーティングを知っていると思いますが、クイックソートのO(n)を教えてください。
 ・C言語とC++の違いを説明してください。
 ・TCP/IPについて教えてください。
 ・統計の中で、○○という手法を説明してください。

 などなど・・・・・・。

 O(n)とか、C言語とC++の違いとか、正直覚えていないのが悲しいところでした。
 ですので、わからないところは素直にわからない、と答えました。黙っているのは一番よくないと以前教えられたからです。
 あと、C言語とC++の違いでは、違いについて答えることが出来なかったときは、
 「研究室で、C言語とC++を明確に違うと感じることの出来るプログラムをしたことがない」と思い切って言ってみました。
 TCP/IPは、ネットワークの先生が私の成績のネットワークの授業における成績を見て質問してきました。
 ここでも、詳しくは覚えていないとはっきり返しました。

 焦って不安になってしまうのはよくわかりますが、やはり自分の意見とか知識をはっきり言わないと
 相手に悪い印象を与えがちなので、わからなければ恥ずかしがらずに素直に言うといいと思います。
 さすがに何もわからなさ過ぎるのも問題ですが。
 とは言いながらも、私自身も試験の状況から確実に落ちただろうと思ったので、
 第2回にかけるかと、試験終了後思いました。



合格発表

  7月18日の午前10時に合格発表がありました。
 合格発表は2パターンあって、
 1、大学院の構内の掲示
 2、Webでの発表

 午前10時にリンクが張られました。最初は非常に重いので、見るまでが大変かもしれません。
 見られるようになって、見た瞬間自分の番号があったことに驚きました。
 まさか、あの内容で受かるとは、というところです。



実際の成績

  平成20年度春期入学の学生は、4月1日から5月30日までの2ヶ月間に成績の開示ができます。
 持参・郵送のどちらでも可能です。必要な書類は
 1、受験票
 2、入学試験成績表交付願
 3、返信用定型封筒(290円切手貼付け ただし郵送希望者のみ)
 郵送の場合は、受理後2週間以内に「配達記録郵便」で送付し、持参の場合は受理時に交付可能日を伝えます。
 ちなみに私の場合(持参)は、中1日かかるとのことで2日後の午後1時以降に取りに来るように言われました。
 なお、渡す前に本人確認のために学生証が必要とのことです。

 申請した成績表には、合計点しか書かれておらず、面接毎の点数はわかりませんでした。
 平成20年度春季入学者選抜試験において、
 満点   : 240点
 最低点  : 145点
 私     : 182点
 でした。これがどれくらいなのかは、わかりませんけど。ただ、お世辞にも素晴らしい点数とは言えないですね。汗
 



以上が、私の受験記となります。来てみて改めてわかりましたが、娯楽がほとんどないです。汗
でも、それ以上に研究室は非常に多岐にわたる分野を研究しているので、
ここだからこそできる、ということをしたいのであれば、NAISTを受けるのもひとつの選択肢かと思います。

もし、この受験記が今後の後輩たちにおける、NAIST受験(情報)において参考になれば
書いたことも報われるものです。気づけば、NAISTの受験まで3ヶ月ほどしかありませんが(これを書いているのが4月上旬)
NAISTを目指している方々には、ぜひともがんばってほしいと思います。