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奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科の入試面接を受けてきました

  • 2007-07-12 (木) 1:01
  • ,

こういう情報を欲しいと思ってる人は多いと思うので、
検索からも辿り着けるよう、多少かしこまった形で残しておきます。
あくまで自分の場合の体験談ですので、本番がこの通りであるとはいえません。
うまい具合につまみ食いして、参考にしてください。

その他の受験報告(順不同)

試験の流れ

服装

自分が参加したブロック内のことしかわかりませんが、
正装(スーツ)が60%ほど、軽装が40%ほどでした。
普通にTシャツで参加している人もいますし、そこまで神経質になる必要はないかと思います。
ぼくの場合は、個人的にスーツの方が気合が入るということもあり、正装で参加しました。

問題閲覧まで

受付で白いリボンを渡されます。
特待生希望を出している人は、リボンの色が黄色でした。
受付を済ませると、受験者控え室に案内されました。
以後はトイレ退室にも事務官の許可が必要です。
面接順は、前のホワイトボードに貼り出されていました。
すぐに問題閲覧室に呼ばれる人もいれば、2時間ほど待たされる人もいます。
資料を見る等は自由なので、復習でもしててください。
順にPCでアンケートに答えるよう呼ばれます。

アンケート

ブラウザで選択していくような感じですが、一部に文字で記述しなければならない箇所もあります。
希望研究室の下に、「研究領域」を書くテキストボックスがありました。
そんなもんいきなり聞かれても・・・と焦ります。
ぼくはとりあえず「ユビキタス・コンピューティング」と書いておきました。
これは面接で触れられることもありますので、何か考えておいた方がいいです。
他には、説明会に参加したか、本学を志望する切っ掛けとなったのは何か、
専願/併願などが、チェックボックスから選ぶ形で記されていました。

面接後

特待生希望を出した人は、特待生面接(ステージ3)に進めるかどうかの審議の結果を待たなければなりません。
審議結果が貼り出されるのは各ブロック終了後なので、けっこう待つことになります。
そこで自分の受験番号があれば、特待生面接に進むことができます。
ぼくの回の場合、ブロックの人数が25人ほどで、うち特待生希望を出していたのはおそらく5人ほど。
その中で特待生面接に進めたのは1人でした。
だいたい特待生面接に進めるのは1ブロックに1,2人であるような印象を受けました。
番号がなければ、そのまま帰宅します。

問題閲覧室

入室すると椅子とテーブルが3セットあり、好きなところにかけろといわれました。
テーブルには鉛筆数本と消しゴム、メモ用紙(A4)が置いてありました。
問題用紙はA4で、ラミネートされていました。
片面が英語で、その裏が数学です。
メモ用紙に解いていきますが、そのメモ用紙は面接会場には持っていけません。
あくまで解き方を確認するだけと思っておいた方がいいです。
問題閲覧時間は意外と長いので、時間がかかりそうでも解けそうな問題から手をつけていった方がいいです。
たとえば、ひねくれた確立問題よりも、行列の積を愚直に解いてみるとか。

英数面接

出題された問題はあとで書きます。

英語の試験を受ける人は、英数で12分。
英語をTOEICで申請する人は、数学のみで8分です。
「まあとりあえず解いていけばいいだろー」っていう考えでは、まず時間が足りません。
ぼくの場合は、行列を解いている途中に「それ時間かかる?」と言われ、
その後は回答のプロセスを口頭で説明しました。
(固有ベクトルを求めて、それらから行列を作り、その逆行列を求め、与式を対角化して・・・ごにょごにょ)
試験監督の方がツッコミを入れてくれることもあるようです。

「黙ってしまうことのないように」とのことですが、なかなか難しいです。
とりあえず考えていることを全部口に出して、乗り切りました。
(ここが0になって、ここがaになって、・・・全ての場合の数がこれなので・・・など)

追記:2007-07-14 23:11
けけけけんじさんがmixiの方に有益なコメントをくださったので、こちらに引用させて頂きます。

はじめまして。僕も今日うけてきました。
僕は問題閲覧の段階で複雑な答えになる回答に関しては、方針と、複雑な計算が行われる手前でペンをとめようとおもいました。本番では「ここからさきはこの計算をすればいいだけです」と面接官に言ったら、「うん いいですよ あってますし」といっていただき、次の問題に行くことができました。
だから完全に解くよりも、結論を言わなくても分かるとこまで「できるだけ具体的な方針を立てる」段階で充分だと感じました。一応 英語と数学は全てOKといってもらいました。
URL

「ここからさきはこの計算をすればいいだけです」の方法は、かなり使えると思います。
自分が問題を解けるということを示せばいいのですから、確かに細かいところまで解く必要はないのかも。
過去問が手に入る方は、一度ホワイトボードで時間を計って「時間が足りない」ということを肌でわかっておくことがいいんじゃないかなと思います。

専門面接

試験監督は三人でした。
希望研究室の準教授が一人と、知らない(おそらく関連分野の)教員が二人でした。
はじめにアンケートの内容に触れられました。
「専願ですが、落ちた場合はどうするか考えてる?」
「説明会には参加しなかったの?」
などです。

その後、「提出した小論文について、2分で説明してください」と言われました。
厳密に時間は計っていないようでしたが、長すぎるのはまずいでしょう。
小論文に関しての質問が、3,4件続きました。
この部分については人によると思うので、各人がんばって乗り切ってください。

次に、専門分野の理解などを問う質問がありました。
ぼくにあった質問は
「今やっている研究はどんなもの?」
「それは何に使うの?」
「あなたはどんな言語が使えますか?」
「CとJavaって、どう違うのかな?」
といったものです。
あらかじめ質問内容が決まっているというよりは、その場の思いつき、
あるいは自分の回答からさらに関連して質問をされる、ということが多かったです。
これといって知識的な対策が練れないので、むしろ説明するテクニックみたいなものが大事だと思います。

友人は、
「フーリエ変換について説明してみて」
「AD変換って何?どうやってるの?」
など聞かれたそうです。
適当に答えるより、わからないことはわからないと言った方がいいと思います。

専門面接が終わると、特待生希望を出していない人は、試験終了です。

特待生選抜面接

時間が空くので気合を入れなおすのに苦労しますが、攻められることもなく、和やかな面接でした。
時間も決められていないようです。ぼくは30分ほどでした。
試験官は三名でしたが、専門分野は特に関係ないと思います。知らない教員でした。

はじめに、特待生制度についてあらためて説明されました。
(授業料のこと、海外活動、プロジェクト立ち上げ/参加の義務などなど)
その後は質問が続きます。ぼくは専門的なことは一切聞かれませんでしたが、人によるでしょう。
むしろ「意気込み」や「実績」を見ておられるような印象を受けました。
面接というよりは、対話のなかで自分をアピールしていく形になると思います。
質問内容は人によるので参考にはならないかも知れませんが、
ぼくにあった質問を、以下に列挙しておきます。

「プロジェクトや海外活動について、何か考えていることはあるか」
「特待生を志望した動機は?」
「海外活動について、今たとえば外国人との付き合いであるとか、TOEICが何点であるとか、何かアピールできることはある?」
「君の場合は大学三年次への編入学もできたはずだが、なぜ専攻科に進んだのか?編入は考えになかったのか?」
「PBL(授業科目)では何をやったの? (回答) なるほど、そういう経験は特待生におけるプロジェクトにも関連するのだけれど、そこで君はどういう役割を担当したの? (回答) そのプロジェクトを進めるにあたって、何か上手くいかなかったことや、つまづいたことはあった?」
「特待生では、頑張りすぎて潰れちゃうような人もいるし、時間的な余裕もかなりなくなってしまうけれど、そういうのは覚悟してる?」
「数学と物理の成績が悪いけれど、これはどうして?」
「専攻科では落ち着いて情報工学の基礎を固めたかったと言ったけれど、具体的には何をしたの?」
「何か自慢できることはある?」
「何かでリーダーシップを取ったような経験はある?」
「何か聞きたいことはありますか?」

だいたい以上ですが、細かい質問や応対がもういくつかあったと思います。



以上、あまり情報が出ていないようなので、体験談をまとめてみました。
他にも思い出すことがあれば、順次追加していきたいと思います。
アテにされても困りますが、イメージは掴めると思います。
圧迫面接ではないので、落ち着いて、余裕を見せながら熱意をアピールするみたいな感じで行けば大丈夫です。
では、おやすみなさい。

Comments:1

ema 07-07-12 (木) 22:20

乙です.感謝感激.

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