女性の車のタイヤを緩めて脱輪させ、「直してあげる」と近づいて交際を迫ったとして、岐阜県警可児署は13日、同県可児市久々利、トラック運転手、若尾稔容疑者(31)を器物損壊容疑で逮捕した。同署管内では、同様の手口で交際を迫られた女性が14、15人おり、若尾容疑者は大半の関与を認めているという。
調べでは、若尾容疑者は2月2日午前0~2時ごろ、可児市下恵土のファミリーレストラン駐車場で、派遣社員の女性(19)の乗用車の左後輪タイヤナット4本を緩め、脱輪させてブレーキを壊した疑い。
若尾容疑者は、レストランから出てきた女性の車を自分の車で尾行。脱輪したのを見計らって近づき、親切を装って修理した後、豹変(ひょうへん)して「直してやったから体で払え」と要求したという。「女性と付き合いたかった。ヒーローになりたかった」などと容疑を認めている。若尾容疑者には妻がいるという。
女性が知人の男性に携帯電話で助けを求め、男性が現場に到着すると、若尾容疑者は逃げ出したという。【小林哲夫】
毎日新聞 2008年4月14日 13時40分(最終更新 4月14日 14時11分)