2008年4月15日 8時54分更新
県内の人口10万人当たりの産婦人科の医師の数は全国で5番目に少ないことが厚生労働省の調査でわかりました。
厚生労働省は医師の数の動向を調べて政策に反映させるため2年に1回、全国の医療機関や福祉施設などを対象に調査をしています。去年の調査の結果、おととし12月現在の県内の医師の数は 2950人と前回の調査より27人、率にして1%ほど増えました。診療科別では眼科や皮膚科で前回の調査より増えた一方、全国的に医師不足や過酷な勤務が指摘されている産婦人科や小児科などでは減少しています。
特に医師不足が深刻な産婦人科は86人と前回より7.5%減り、平成10年以降減少が続いています。
産婦人科と産科を合わせた人口 10万人あたりの医師の数は県内は31点9人で全国で5番目に少なく、最も多い鳥取県の60.5人の半分ほどにとどまっています。これについて県は「地元出身の学生を優先的に受け入れる『地域枠』を県立医科大学の入試に取り入れるなど医師確保の取り組みを強化したい」と話しています。