静岡放送局

2008年4月15日 6時41分更新

国の医師不足対策を様子見

静岡県の石川知事は、14日の定例会見で、福田総理大臣が医師不足を解消するための対策を来月にもまとめる方針を示したことについて、もっと抜本的な対策をとるべきだとしたうえで、「どのような対策を打ち出してくるのか、様子を見たい」と述べました。
医師不足は、県内でも産婦人科や小児科などで深刻さを増していて、富士市の市立病院はきのう、東京の大学から、産婦人科の医師の派遣が来年3月いっぱいでとりやめると伝えられたことを明らかにしています。
石川知事は「政府はこれまで医師不足は政府の責任ではないというような態度をとってきた」と述べ、国の姿勢を批判しました。
そのうえで、石川知事は、福田総理大臣がきょう、東京の病院を視察した後、小児科や産科、それに救急医療などの深刻な医師不足を解消するための対策を来月にもまとめる方針を示したことについて、「本来は、抜本的な対策をとるべきだと思うが、政府がどのような緊急的な対策を打ち出してくるのか、様子を見たい」と述べました。