2007年度の投資信託の運用環境が、米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に端を発した金融市場の混乱で大幅に悪化した。08年3月末までの1年間で投信の運用成績をランキングで見ると、国内株式で運用する投信はすべてマイナス運用になった。
金融商品評価会社のモーニングスターが残高100億円以上の日本株投信136本の騰落率を調べたところ、07年度はすべてのファンドでマイナス運用だった。下落率が1ケタだった投信は1つだけで、ほかはすべて20%を超える下げだった。07年度は日経平均株価が27.5%下落し、3年ぶりのマイナスを記録。日本株投信の運用成績も大幅に悪化した。(07:00)