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■社会

国立循環器病センター部長が多額報酬 製薬会社から講演料など

 国立循環器病センター(大阪府吹田市)の北風政史・心臓血管内科部長(53)が、製薬会社からの講演報酬などとして3年間に約5000万円を受け取っていたことが14日、わかった。北風部長は厚生労働省薬事・食品衛生審議会で、薬の副作用被害などを認定する部会の委員。審議の対象から多額の報酬を得ていたことになる。

 国循などによると、北風部長は平成17〜19年に約470回講演し、約6800万円を受け取った。このうち約400回が、学会に併せて製薬会社が主催した講演会の報酬や原稿料で、旅費などと合わせ1回当たり10万円を上回った。

 薬事審委員の職務との関係について、国循側は「高度医療を地方に広めるための活動であり、製薬会社との利害関係には当たらない」と説明。講演活動の際は国循への届け出が必要だが、「北風部長はこの分野のトップの人材。今後も活動を認める」としている。

 国家公務員倫理法では幹部職員に対し、職務外で得た1件5000円超の報酬を届け出るよう義務付けている。北風部長のケースは昨年5月、衆院決算行政監視委員会で「公務員の高額アルバイト」として問題になった。
(2008/04/14 15:08)

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