松下電器産業は14日、発電効率が約39%と世界最高の家庭用燃料電池を開発したと発表した。2009年に世界初の量産に乗り出し、一般家庭の6割の電力をまかなえる機種(出力1キロワット)を発売。15年までに価格を50万円台に引き下げて年間10万台超の販売を目指す。家庭用燃料電池は二酸化炭素(CO2)の排出を削減できる環境対応の次世代電源として期待されている。荏原なども量産を計画しており、本格的な普及を競うことになる。
燃料電池は水素と酸素を化学反応させて発電する。今回開発したのは、固体高分子型(PEFC)と呼ばれる新型燃料電池で、一般家庭で使われる1キロワットまでの発電効率を従来より2―3ポイント高めた。(14日 21:52)