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GW期間の旅行予約は10%減から40%減で推移、日並びに中国の不振が痛手
[掲載日:2008/04/14]  
 今年のゴールデンウィーク予約状況は、各社とも前年を大きく下回る状況で推移している。弊誌が8社を対象に実施した調査によると、予約数の前年同月比の伸び率で、最も減少幅が小さかったのは、エイチ・アイ・エス(HIS)の9.6%減で、次いでジェイティービーの10%減、近畿日本ツーリスト(KNT)の14.6%減となっている。それ以外はほぼ軒並み、約30%減の推移が多いが、なかには約40%減という旅行会社もあった。ただし、連休のある5月以降のゴールデンウィーク後半は、JTBが5月3日から5日までが6%増、KNTが5月1日から6日までが4%増と前年を上回っているほか、ジャルパックも5月1日から6日までで5%減と健闘している。

 また、出発の傾向として、ゴールデンウィークの前後の予約も増えている。例えば、HISのピークは調査対象を4月24日までに広げた場合、2位が4月24日、5位に4月25日となるほか、阪急は5月5日、6日の予約も多く「ピークを避けて、安い料金で申し込む人も増えた」という。これには同社の主要客層が休みに左右されないシニア層という違いもあるが、JTBでも「就学児童が平日の休みを取りやすくなってきており、休みの一部を組み込んだ値ごろ感のある時期の出発が見られる」と回答している。

 方面別では、ミクロネシアがロタのチャーターを実施するKNTの31%増、JTBの13%増のほか、アジア方面も阪急が10%増、ジャルパックも5月で8%増など、好調。燃油サーチャージの高騰と日並びを反映し、近場で総コストを抑えられるデスティネーションが人気だ。ただし、中国は食の安全やチベット関連の情勢の影響で不振。前年のほぼ半減となる会社もあり、「数のあるデスティネーションなので、影響が大きい」という回答が多かった。

 なお、ゴールデンウィークは減少傾向も、夏の予約は順調に進んでいるという会社が多かった。例えば日本旅行は7月から9月が3%増で、ハワイでは22.3%増で推移。また、阪急でも5月6月が前年並み、ジャルパックも8月が前年をクリアしているという。ただ、これについて一部の旅行会社から、「実はゴールデンウィークも1ヶ月前ではほぼ前年と同じ数値で動いていたが、その後の需要が摘み取れなかった」と述べ、「消費者のあいだで早期予約の習慣が増えた。また、年々、商品の販売時期が2週間ずつほど早まっているのも影響しているのでは」との回答があった。


※対象旅行社は、JTB、KNT、日本旅行、ジャルパック、ANAセールス、HIS、阪急交通社、クラブツーリズム
※各社の規定する「ゴールデンウィーク期間」、および調査実施日はそれぞれ異なる



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