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任期満了に伴い13日告示された魚津市の市長選挙は、現職の沢崎義敬市長が無投票で再選を果たしました。
2期目を迎える沢崎市長は、魚津市の課題にどう取り組むのか。
リポートです。
「初心を忘れず、あるいは初心に立ち返って、市民の皆さんと一緒になって、次の世代のための、ふるさと魚津を作って参りたいと思います。」
魚津市は、昭和60年に5万人近くだった人口が、ことし4月にはおよそ4万6000人と減少傾向が続いています。
その中でも、顕著なのが子どもの減少です。
市内の小学生の数は、昭和56年の5200人あまりをピークに、去年は2400人あまりと、半分以下にまで減っています。
魚津市の学校教育審議会はおととし、市内の小学校13校を新設を含めて9校に統合する必要があると、市に答申しました。
これを受けて市の教育委員会では、去年、答申の内容を地元に説明し、意見を反映させた素案を現在まとめているところで、今年度は、その素案をもとに意見交換を行い、来年度以降に再編計画を策定することにしています。
住民からは、地域のシンボルだった学校が再編されることへの懸念や、教育環境を整えるため一定以上の規模の学校を望む声など様々です。
(沢崎市長)「いろんな意見があるのは分かりますけども、適正規模というのはやっぱりそういう意味で、地域の主体性自主性が損なわれない形の中で、みんなが共通認識を持ちながら学校を作っていくと、そういう話し合いというのは、すこし時間がかかるでしょうけど、どうしてもやらざるを得ないと思います。」
一方、高齢化も進んでいます。
昭和55年には、10人に1人だった65歳以上のお年寄りの割合は、平成17年には、4人に1人となっています。
高齢化に伴って欠かせないのが、医療機関の充実です。
ただ、市内唯一の公的医療機関である富山労災病院を運営する独立行政法人「労働者健康福祉機構」は、整理統合計画の中で、いま赤字の病院などを対象に国立病院機構との統合を検討しています。
いまのところ富山労災病院は保留となっていますが、設置から50年が経ち、建物自体の老朽化も進んでいます。
沢崎市長は、全面改築にむけた支援や取り組みを強化する方針です。
(沢崎市長)「我々としてできることは、病院と一緒になってお医者さんの確保なり、出来るだけ病院を市内の方が、全員使っていただけるとか、そういうことも大事な運動だと思っていますので、いずれにしてもそう長くない将来にですね、改築されることのためには全力をつくしていきたいと思います。」
沢崎市長には、無投票当選となったことの重みを噛み締め、取り組みの成果をあげるべき2期目となります。
沢崎市長の2期目の任期は、5月10日から4年間です。
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