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医師不足対策:政府が長期ビジョン策定へ 5月中に

 政府は14日、産科・小児科の医師不足や救急患者搬送の際のたらい回しなどの問題を解消するための長期的なビジョンを5月中にまとめる方針を決めた。福田康夫首相が同日、視察先の国立成育医療センター(東京都世田谷区)で記者団に明らかにした。

 厚生労働省は今年1月に「安心と希望の医療確保ビジョン」の検討を開始。地域医療に従事する医師らからのヒアリングなどを進めてきたが、4月を予定していた報告書の取りまとめ作業は遅れている。首相の発言は、施政方針演説に盛り込んだ医療体制の見直しが年金問題などで埋没しないようアピールする狙いとみられる。

 首相は「医療問題について来月ぐらいにビジョンを取りまとめ、実現に向けて努力したい。財源問題もあるが、早急に手を打たなければならない」と強調。ビジョン実行に必要な予算措置の検討も急ぐ考えを示した。首相はすでに、道路特定財源の一般財源化に伴い、救急医療体制の整備や少子化対策への使途拡大に言及している。

 首相は同センターで「出産に関する訴訟の増加などで、産科医の希望者が減少している」と医療現場の現状について説明を受けた後、新生児集中治療室(NICU)や小児救急外来などを見て回った。【塙和也】

毎日新聞 2008年4月14日 19時27分

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