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2008年04月09日

三菱化学/中国でビスフェノールA製造販売の合弁会社を設立

三菱化学は4月8日、三菱エンジニアリングプラスチックスと中国シノペック社との3社で、中国におけるビスフェノールAとポリカーボネート樹脂の製造・販売合弁会社を設立すると発表した。

3社の合同事業化調査が合意に達し、4月8日に中国の国家発展和改革委員会にプロジェクト申請書を提出した。承認後、合弁会社の設立を申請し、2010年春を目標に製造設備を完成させる。

ポリカーボネート樹脂は、透明性、耐衝撃性、寸法安定性に優れたプラスチックとして、光ディスクや自動車部品、電気・電子部品、建材、日用品などに使用されている。

世界で年率7%、アジアでは年率9-10%と高い需要の伸びが見込まれ、中国では、年率10%を超える需要の伸びが期待されている。またビスフェノールAは、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂の主原料として使用されている。

三菱化学は、こうした需要増に対応するため、ビスフェノールA、ポリカーボネート樹脂製造設備の中国立地を決めたもの。

北京市のシノペック社北京燕山分公司内に立地し、シノペック社からビスフェノールAの主原料であるフェノール、アセトンとユーティリティの提供を受け、三菱化学からビスフェノールA、ポリカーボネート樹脂の製造技術のライセンス、ポリカーボネート樹脂の主原料であるDポリカーボネート樹脂の提供を受けて生産。

現状の中国におけるビスフェノールA、ポリカーボネート樹脂の需給バランスは輸入に大きく依存しており、今回のプロジェクトにより中国国内の顧客に対して安定供給、タイムリーなデリバリーを目指す。

2月に三菱化学と三菱エンジニアリングプラスチックスが日本で設立した投資会社・ピーシーアール・インベスツメンツ・ジャパンと、シノペック社の折半出資で新会社を設立する。

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