7月としては史上最強の台風4号が九州に上陸し、刻々と関東地方に接近しつつあった14日午前。銀座で時ならぬ“暴風”が吹き荒れていたようです。
その“暴風”の原因となったのは上記写真の「アニヤ・ハインドマーチ」デザインのエコバッグです。
(サンケイweb07/14 23:00)
『「エコはファッション」。それを象徴する出来事が14日、ファッションの聖地で起きた。英国の女性デザイナーが手がけるバッグの人気ブランド「アニヤ・ハインドマーチ」の綿製エコバッグが14日、数量限定で先行販売されたが、東京・銀座の直営店には開店時間の午前11時前に4000〜5000人の購入希望者が殺到し、店の周辺は一時騒然。警察が出動して交通整理をする騒ぎとなった。
バッグはレジ袋の消費削減をうたって作られたもので欧州、米国、東南アジアで発売され、価格は2100円(税込み)。
今年2月のロンドン・コレクション会場でモデルやファッション誌の編集者が持っていたことで話題になり、おしゃれセレブで知られるモデルのケイト・モスさんや女優のキーラー・ナイトレイさんらが持ち歩くと人気沸騰。今春のロンドンの先行販売では1時間で2万個を完売した。数ある有名ブランドのエコバッグの中でもとくに注目が高く、銀座での販売も「即売り切れ必至」とみられていた。
“最新トレンド発信地”伊勢丹新宿本店(東京都新宿区)は先月、アパレルブランド「ケイタ マルヤマ」の丸山(まるやま)敬太(けいた)さんや「ドレスキャンプ」の岩谷(いわや)俊和(としかず)さんら人気デザイナー12人とのコラボレーションでエコバッグを製作。5月30日から1週間、チャリティーキャンペーンを展開した。
広がるエコビジネス。今回の「アニヤ・ハインドマーチ」も話題づくりの先行販売だった。18日から全国取扱店12店で販売する予定で、アニヤ・ハインドマーチの親会社でアパレルメーカーのレナウン(品川区)も、販売を足がかりに、一層の知名度アップにつなげたいところだった。
ただ、都内の百貨店など3カ所で行われた14日の販売では、ブランド品が2100円で買えるという気軽さと数量限定の希少価値を求めて、購入希望者が殺到する騒ぎに。銀座の数寄屋橋交差点近くの路面店には前日深夜から客が集まり、始発電車が動き出す早朝4時半ごろには長蛇の行列ができた。
店側は午前7時30分に整理券650枚を配布。スタッフが「整理券がないと購入できません」と呼びかけたが、開店予定の11時前、人だかりは一層、膨れあがり、あまりの混雑ぶりに店側は販売をいったん断念。
「どうなっているの!」
手間取る店側の対応に、雨の中長時間待たされた客の不満は頂点に達した。興奮状態の中、店側は午後2時ごろ、一転して残っていた客に販売した。
レナウン経営企画室の伊東甲二(いとう・こうじ)広報担当部長は「予想を上回るお客さまに対応できなかった。甘かった」と、今回の事態にため息の表情。現場にはエコよりも欲望(エゴ)が渦巻いていた』
こうした品切れ現象が起きるセールスに関しては、そのまま鵜呑みにするのは危険です。
「ホブソンズ」やその他話題の出店販売に際してあったことですが、世間の<話題作りのために行列を作って並ばせる>ということは常識だからです。
現に、今朝フジテレビで放送していた「トクダネ」でも、行列に並ぶおじさんをインタビューしていたのですが、彼などは自分が何を買うために並んでいるか全く理解していませんでした。
つまり、エコバッグを買うために「行列を構成するため」、もしくは「購入する機会を増やすため」だけに並んでいる人物がいたことは事実なのです。
そして番組でも放送していましたが、行列に並んでいた若者の中で“自分が購入できなくなりそうだ”と分かった時の混乱ぶりには呆れました。
「なんとかしろ」「都合を付けて来たのを分かってるのか」など、己の物欲で集まってきたことを棚に置いての怒り爆発。
サンケイの記事にもありますが、正に「エコ精神」など何処吹く風の、「エゴ精神」爆発の有様だったのです。
たかが「レジ袋」を買うために、雨が降る中を5000人ものいい大人が黙々と傘をさして並び、やがて買えないことが分かるや、一転してエコ精神を何処かへ置き去りにしながら大声で怒鳴り散らして「欲しがる」者達。
こうした様を見る度に日本の民度の低さ、「エコ精神」など全く絵空事であることを感じざるを得ません。
少なくともこうした行列に並ぶ者達は、同じような熱意をもって参議院選挙の投票には行かないんじゃないでしょうか。
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はじめまして。私もテレビでこの騒ぎを見ました。
呆れて物も言えませんね(^^ゞ
当方のブログでもこの件をについて書き、こちらにトラバを打たせていただきました。
2007/7/18(水) 午後 9:38 [ あやこ ]