自民党の人権擁護法可決の動きは
ひとまず小休止といった感じですが、
単なる「嵐の前の静けさ」かもしれず、
私も手を抜くことなく、第二弾を書いておきます。
イエス・キリストが
その木が良い木か悪い木かは、
実る果実を見れば分かる
と言ってますが、
私は逆も真なりと思っています。
即ち、
その果実が良い果実か悪い果実かは
その元の木を見れば分かる。
「人権擁護法」が良い法律か否かは
法の作成者・推進者の顔ぶれを見れば分かる。
この観点から言うならば
熱心な推進者の一つ、
「部落解放同盟」という団体を見れば
この法律の良否がおぼろげに見えてくると思います。
マスコミはこの団体について
今まで詳しく触れようとはしませんでした、
彼らの「抗議活動」を恐れたからです。
しかし、ネットの発達と匿名性が
最近になって彼らの実態をさらし始めています。
何回かに分けて
この団体の行状について書きます。
今日は一般的な情報にサラッと触れる程度で。
江戸時代の士農工商の埒外に置かれた人々が
明治以降に差別撤廃を求めて作った団体が「全国水平社」。
彼らは次第にマルクス主義に傾斜を深め、
時の政府から弾圧を受け、前大戦中に消滅する。
戦後の1946年。
水平社の流れを引き継いで生まれたのが
「部落解放全国委員会」。
これが1955年に「部落解放同盟」となる。
部落解放同盟は行政に働きかけ、
一連の同和対策の法案が可決されていく。
◇1969年:同和対策事業特別措置法
↓
◇1982年:地域改善対策特別措置法」
↓
◇1987年:「地域改善対策特定事業に係る
国の財政上の特別措置に関する法律」
最終的に、2002年で法律の期限が切れ、
国による同和対策関連事業は終了した。
この同和対策事業によって
各被差別部落のうち、行政の地区指定を受けた区域が、
「同和地区」と呼ばれるもの。
これらの区域は優先的にインフラ整備が行われた。
逆に、指定により更に差別を招くのではという恐れから、
地区指定を受けずに同和対策事業を受けていない例も多い。
現在、日本の部落解放運動団体は5つ存在する。
◇
部落解放同盟
39都府県に組織、会員公称約20万人。
略称「解同」。
民主党の友好団体で
民主党内に国会議員を送り込んでいる。
一番有名な団体。
ある意味、本家。
◇
全国地域人権運動総連合
1973年に部落解放同盟から分派。
「全国部落解放運動連合会」から改称。
共産党系組織。
略称「全国人権連」。
35都府県に組織、会員公称約8万人
部落解放同盟とは対立している。
「糾弾集会」などの部落解放同盟の手法には反対。
ちなみに人権擁護法には
共産党と共に反対している。
◇
部落解放同盟全国連合会
1992年に部落解放同盟から分裂した。
中核派系の部落解放運動団体。
略称「解同全国連」又は「全国連」。
反日共・反解同を標榜する。
差別糾弾主義の徹底をはかる。
こちらも人権擁護法に反対。
最も過激な団体。
公安調査庁や警視庁公安部、
各都道府県警察警備部の監視を受けている。
◇
全日本同和会
部落解放同盟の過激さに反発する保守系の人々が
自民党の働きかけにより、1960年に結成。
一応、穏健派融和系団体。
しかし、現在は自民党の支持を半ば失っている。
◇
自由同和会
全日本同和会幹部が不祥事を起こした際、
それに批判した人が集まり組織。
「全国自由同和会」から改称。
現在、ここが自民党と連携関係にある。
22都府県に組織、会員公称約9万。
*文車堂様の御指摘で訂正させていただきました。
ありがとうございました m(__)m
5つも混在して
それぞれに解放やら何やらと名乗ってて
非常にややこしいのだが、
この中で過激なのは解放同盟と中核派系の全国連。
それはサイトを見れば一目瞭然。
闘争、糾弾、闘争、糾弾。
全編に戦闘意識と猛々しさがみなぎっている。
彼らは「糾弾」と称して
己の基準から見て「差別」発言をした者に対して
つるし上げを行っている。
特に広島県下で日教組と組んだ、
学校校長や教頭・教員に対するつるし上げは有名で
過去に複数人の自殺者が出ている。
広島県では 、部落解放同盟広島県連、
広教組(広島県教職員組合)、広高教組の三者が
教育界を牛耳っている。
この連中のつるし上げで
ここ数年では、
◇1999年2月、
県立世羅高校の石川敏浩校長が自殺。
◇2003年3月、
尾道市立高須小学校の慶徳和宏校長が自殺。
こういう痛ましい事件が起こっている。
*
国際派日本人養成講座:自分の選ぶ道がどこにもない
彼らは「差別」「人権」を錦の御旗とし、
これを声高に叫ぶことによって他人を叩頭させ、
「糾弾」という名のつるし上げを行う。
人権の名を借りた「人権破壊」と「心理破壊」。
彼らの前身の水平社は、
戦前にマルクス主義に接近し、
弾圧を受けて壊滅しまった。
両者の主張・思想には親和性があり、
「極端な結果平等主義」
「現秩序への憎悪」
「富者・成功者への憎悪」
これがマルクス主義に結びついたのだろう。
歴史を俯瞰すれば、この種の人なり団体が、
被差別意識が他人に対する攻撃性や
現秩序に対する破壊衝動に転化して、
時の権力から弾圧されたり、社会から阻害され、
壊滅する事例をしばしば見かける。
この団体は構成員が20万ということだけど、
中には穏当な人もいるんだろう。
実際に差別に苦しむ人もいるんだろう。
ただ、団体自体が
あまりにも政治化・利権化し過ぎている。
また、過激な路線が他者の人権と人生を踏みにじっている。
私はこの団体についていろいろ資料を読んだが、
その闘争と破壊の観念には吐き気すら感じた。
まるで地獄の釜の中で殺し合っている亡者のようだ。
憎悪を握ってるうちは憎悪から自由にはなれない。
他人を憎悪する者は憎悪の中で人生を生きていく。
理性と「許し」の要素がなければ
彼らの運動は世の共感を得ることは永遠に無いでしょう。
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部落問題 - Wikipedia
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国際派日本人養成講座:自分の選ぶ道がどこにもない
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国際派日本人養成講座:閉ざされたクラスルーム
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国際派日本人養成講座:閉ざされたクラスルーム-証言編
娘通信♪関連過去記事
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「人権擁護法」その1・・天下の雑法。