オマーンで聖火リレー　抗議懸念、厳重警備

　【マスカット１４日共同】北京五輪の聖火リレーが１４日夕（日本時間同日夜）、オマーンの首都マスカットで行われる。オマーンは中東アラブ諸国で唯一の通過地。中国政府のチベット暴動鎮圧などに対するチベット人や人権団体の反発は解消されておらず、警察当局は私服を含む多数の警官を沿道などに配備し、厳重な警備態勢を敷いた。

　ロンドンやパリ、米サンフランシスコなどでは、中国政府に抗議する団体が聖火リレーを妨害し、コース変更や中断を強いられるなど混乱した。

　妨害の頻発を受け、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ１４世はリレー妨害を支持しない考えを表明し、暴力的な抗議行動の自制を要求した。中国政府は相次ぐリレー妨害に危機感を強めており、抗議行動を非難している。