聖火、中東オマーンに到着　警察当局が厳重警備

　【マスカット１４日共同】北京五輪の聖火リレーが行われるアラビア半島南東部オマーンの首都マスカットに１４日、タンザニアのダルエスサラームから聖火が到着した。聖火リレーは１４日夕（日本時間同日夜）にスタートする予定でマスカットは中東アラブ諸国で唯一の通過地となる。

　オマーンではこれまで目立った反中国デモは起きていないが、妨害の懸念は残っており警察当局は厳重な警備態勢を敷く。オマーン・オリンピック委員会のマッキ副委員長は「準備は十分。面倒な問題は起きないと断言したい」と自信を示した。

　オマーンと中国は「海のシルクロード」を通じた交易など、歴史的つながりが深い。約２０キロのリレーの出発点は、その歴史を象徴する木製の帆船が展示されている場所が選ばれた。