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中国富裕層、自国産は口にせず!? 高級和牛肉の密輸相次ぐ (1/2ページ)
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組織介在?関空で数百キロ差し止め
関西空港から中国に向かう航空便の旅客が牛肉を手荷物で密輸しようとするケースが相次ぎ、大阪税関が2月から3月上旬にかけて、関税法に基づき計数百キロの牛肉の持ち出しを差し止めていたことが7日、分かった。中国は、2001年に日本国内で牛海綿状脳症(BSE)に感染した牛が見つかって以降、日本からの牛肉輸入を禁止しているが、中国では富裕層らの間で高級な日本産牛肉の人気が高まっており、組織的な密輸が絶えないとみられている。
中国政府は、航空機乗客による日本からの牛肉の密輸を重くみており、昨年12月、防止策を講じるよう日本政府に要請した。
日本の税関などは警戒を強めており、成田空港でも同様に牛肉の差し止めが相次いでいるという。
大阪税関の関係者によると、差し止めを受けたのは日本人など男性約10人。スーツケースに20キロ程度の牛肉を入れて運ぶ手口が多いが、数人で1度に計200キロ以上を持ち出そうとするケースもあった。1日に5件の密輸を阻止したこともあった。
差し止められた牛肉は、神戸牛など高級な日本産牛肉とみられ、旅客らの話では市価で100グラム数千円のものも含まれていたという。旅客は牛肉を放棄してから出国したり、出国せずに持ち帰ったりした。
日本側と中国側に密輸を仲介する組織があるとみられ、密輸された牛肉は現地で高級レストランなどに卸されている可能性が高いという。