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【経済】

捕鯨頭数、計画の6割 環境団体の妨害影響

2008年4月14日 12時24分

 水産庁は14日、南極海での2007年度の調査捕鯨について、捕獲頭数が計画していた約900頭の6割にとどまる551頭だったと発表した。米環境保護団体のシー・シェパードから妨害を受け、今年1月以降、約1カ月間捕鯨を中断していたため。

 調査船団6隻は15日以降、東京などへ順次帰港する。

 捕獲したのはすべてクロミンククジラで、約850頭の捕獲を計画していた。ナガスクジラは50頭を計画していたが、発見が少なく、捕獲できなかった。

 当初はザトウクジラ50頭も予定していたが、反捕鯨国との協議を前進させる狙いから、捕獲を見合わせた。

 水産庁は計画の未達成について、「頭数が減った中で分析していくしかない」と指摘した。

 調査捕鯨船団は昨年11月に日本を出港した。シー・シェパードの活動家による乗り込みや、薬品入り瓶の投げ付けといった妨害を受けた。

(共同)
 

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