ロシアのロケット「KSLV1号」、10月韓国に
韓国初の宇宙飛行士イ・ソヨンさんが宇宙に飛び立った翌日の今月9日、モスクワのフルニチェフ社で韓国の宇宙開発における2番目の主人公が姿を現した。今年12月21日に全羅南道高興郡の羅老宇宙センターから打ち上げられる小型衛星発射体「KSLV1号」の中核となる1段目のロケットだ。KSLV1号の打ち上げが成功すれば、韓国は世界で9番目の「独自の衛星」打ち上げ国家となる。
ロケットの組み立てラインは、全長1.5キロ、高さ40メートルと実に雄大だ。KSLV1号は、1段目の液体燃料ロケットと2段目の固体燃料ロケット、そして衛星を積む部分から構成される。1段目のロケットは発射体のほぼ全体を占める核心部分となる。残りはすべて韓国国内で作られるが、1段目のロケットだけはすべてロシアで作られた後に引き渡される。
フルニチェフ社のネステロフ社長は「現在1段目のロケットの地上試験機器(GTV)を組み立てている」と明らかにした。同機器は実際のロケットと同じものだが、宇宙に向け打ち上げられる代わりに、地上に固定され、燃焼実験用に使用される。燃焼実験は7-8月にロシアで行われる。性能が確認されれば、GTVとともに実際の打ち上げ用ロケットが10月にも韓国に引き渡される。
エンジンに接続される液体酸素タンクと燃料タンクはすでに製作されていた。その横でロシアのエンジニアたちが図面を開き、部品を一つ一つ手作業で組み立てていた。誤差が生じてはならないため、多くの人が同時に作業することも、機械を使用することも禁じられている。
韓国航空宇宙研究院のチョ・グァンレ宇宙発射体事業団長は「エンジン技術を買うことさえできれば、独自の国産ロケットを作ることができる」という。しかし、ロシアは技術が外部に漏れるのを防ぐため、ロケットエンジン製作の代行は行うものの、技術そのものは譲ろうとしない。
ロシアから持ち込んだ打ち上げ用ロケットは、宇宙で消えてしまう。しかし、地上試験用ロケットであるGTVは残ることになる。韓国の研究陣はこれを解体し、部品の一つ一つを国産化する計画だという。ひとまず1段目のロケットを国産化すれば、四つのロケットをつなげ、2017年には実用衛星(1.5トン級)を搭載したKSLV2号を打ち上げることができる、と期待を抱いている。
モスクワ=イ・ヨンワン記者
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