松下電工は9日、人材活用の多様化を通じて企業経営を活性化させる「ダイバーシティ推進活動」を強化すると発表した。1日付で人事部内に専門組織「ダイバーシティ推進室」を発足。女性や外国人、障害者などが働きやすい職場づくりに取り組む。2010年度に課長級以上の女性社員を07年度比1.4倍の60人、外国人を同2倍の50人に増やす計画だ。
同推進室は05年に設置した「女性躍進推進室」を増員し、13人体制でスタートした。国内の少子化や労働力減少、松下グループの海外事業強化などを受け、幅広い人材の能力を商品開発や事業戦略に生かせる環境づくりを進める。P&Gジャパン出身でダイバーシティ(多様性)活動第一人者の北尾真理子氏をコンサルタントに迎える。
女性活用策として08年度から女性管理職登用を後押しする育成プログラムをスタートさせ、まず約20人に能力開発研修を実施する。アジアと欧州を軸に海外子会社の将来の幹部候補生として外国人採用を拡大する。(09日 23:01)