“長年の悲願” ついに実現!
公明新聞:2008年4月13日
「日暮里・舎人ライナー」開業
所要時間(バスに比べ)が3分の1
沿線地域の活性化など
新線効果に高まる期待
日暮里・舎人ライナーの開業を祝う太田代表(右から3人目)と公明党の各議員
“長年の悲願”がついに実現! バスしか公共交通機関がなく、“陸の孤島”と呼ばれた足立区西部。この地域と荒川区を結ぶ東京都の新交通システム「日暮里・舎人ライナー」が3月30日に開業した。これにより、交通の利便性が飛躍的に向上し、幹線道路の渋滞緩和や沿線地域の活性化を促すことが期待される。
「日暮里・舎人ライナー」は、足立区舎人地区の見沼代親水公園駅から荒川区の日暮里駅までの南北9・7キロ(13駅)を結ぶ都交通局直営の新交通システム。
臨海部を走る「ゆりかもめ」と同じく、専用の高架上をコンピューター制御による全自動無人運転で運行。車両はゴムタイヤを装着した5両編成(定員257人)で、朝のラッシュ時には5分間隔で走行する。
全駅にエレベーターとエスカレーター、転落事故を防ぐホームドアを整備。車内に車イスのスペースを確保するなど、駅設備や車両のバリアフリーを徹底したほか、乗車に際しシルバーパスも利用できる。
沿線の足立区西部は、都心に比較的近い地域でありながら、交通手段といえば路線バスだけが頼りの“交通過疎地”。地元住民にとっては、“新しい足”の確保が長年の悲願だった。
新線の開通によって、朝のピーク時にバスで約1時間かかっていた舎人地区~日暮里駅間が約20分と、所要時間が3分の1に短縮。さらに、路線と並行する尾久橋通りなど主要道路の混雑・渋滞緩和、沿線地域の宅地開発や新たな街づくりに伴う経済効果など、地域の活性化をけん引する“希望列車”として沿線住民の夢が膨らむ。
公明 国、都、区が連携し推進
公明党は1984年11月、新線誘致を願う住民の声を具体化しようと、足立総支部で区人口の3分の1に当たる20万人の署名を集め、“新しい足”の計画決定を運輸相(当時)に陳情。翌85年7月、同相の諮問機関である運輸政策審議会が新交通システムの導入を答申し、実現への第一歩を踏み出した。
以来、国会、都議会、区議会の公明党議員が一体となって早期実現を推進。その後、開業の目標年次(当初99年度)が2度もずれ込む事態に対し、太田昭宏代表が2003年2月の衆院予算委員会で、「再々延期されないよう国がしっかりバックアップを」と要請するなど、07年度開業を全力で後押ししてきた。
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