山梨県甲斐市の市立中学校が今春作製した2007年度の卒業文集に「将来橋の下で暮らしそうな人」「首相官邸に放火しそうな人」などの項目で生徒のランキングが掲載されていたことが4日、分かった。
文集配布後の3月中旬、名前を掲載された生徒の保護者から「不適切な内容があり、子供の心を傷つけた」と指摘があり、学校側は生徒宅を訪れ陳謝。この生徒に配られた文集はランキングのページを削除したが、文集の回収はしなかったという。
甲斐市教育委員会によると、ランキングはクラスごとに行った生徒のアンケートに基づき全4クラス分を掲載。「優しい人」など肯定的な項目がほとんどだったが、1クラスに不適切な項目があった。
文集の内容は、各クラスの編集委員の生徒が中心となって考えたが、担任教諭が最終的に確認していた。