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【愛知】

交通事故の特徴教えます 中村署が「ご近所交通情報」を回覧

2008年4月13日

愛知県警中村署が4月下旬から提供する「ご近所交通情報」

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 名古屋市中村区で交通事故が多発しているため、身近で起きた事故について知り、交通安全に心掛けてもらおうと、中村署は区内18学区ごとに発生した事故の特徴を分析し、その結果を今月下旬から各学区に提供する。

 事故の特徴などは、「ご近所交通情報」と題したA4判のチラシに掲載し、各学区で回覧してもらう。

 同区では今年3月末現在で、前年同期比9%増の305件の人身事故が発生。うち重傷事故は23件で、同77%も増えた。

 名古屋駅東側地区には高層ビルが立ち並び、区西部地区は昔ながらの街並みが広がる。東西両地区は道路状況や交通量などが異なり、事故形態や事故多発時間帯も違うため、地域の特徴を示そうと学区ごとの事故情報の提供を企画した。

 チラシは、各学区で回覧板に添付したり、掲示板に張ったりする。事故多発学区を対象に随時作成するが、今月下旬には、昨年1年間の事故分析結果を全学区に提供する。

 今月下旬分のチラシによると、名駅すぐ東側の新明学区では昨年、自転車で交通事故に遭った人が多く、その7割が区外の住人だった。区西部の稲葉地学区は高齢者が巻き込まれる事故が目立ち、うち4割超が自宅から半径2キロ以内で事故に遭っていた。

 同署の奥村悟交通課長代理は「身近で交通事故が起きていることや、その特徴を知ってもらい、事故減少につながれば」と話している。

  (藤沢有哉)

 

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