千葉県にある県立高校が、入学金などを納めていなかった新入生2人を入学式に出席させていなかったことがわかりました。
この高校は千葉県立八千代西高校です。この高校では、新入生に対し、今月8日の入学式に入学金や教材費など9万円を持ってくるように伝えていましたが、男女2人の生徒が経済的な理由などで当日お金を持ってきませんでした。
このため高校では、2人の入学手続きが済んでいないとして式に出席させず、別の部屋で待機させました。
2人は保護者と連絡を取り、男子生徒は式が終わった直後の午前11時ごろに母親が全額を、女子生徒も夕方には母親が一部のお金を持参し、2人は校長室で「入学を許可する」と伝えられました。
「入学金を納入された時点で入学を許可するという規則に従って、やむを得ずこういう措置をとらせて頂きました」(八千代西高校 須藤信夫 教頭)
県の教育委員会も、「生徒と保護者にはつらい思いをさせてしまったが、やむを得ない判断だった」としています。(13日15:25)