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NEWサウジで10歳の少年と9歳の少女が結婚!! 

saudita.jpg サウジアラビア北部のとある部族の町で、10日結婚式が行われた。新郎はMohamad Marzuk君(10歳)。新婦は9歳の少女で、名前は公表されていない。

 招待客は両家の親族や、隣の部族の友人、あとはもちろん新郎新婦の小学校の友達など数百人。式中には、詩のコンクールも行われ、その地域のいくつかの部族から、さまざまな詩人たちが参加したとあって、かなり大規模だったことがうかがえる。

 新郎新婦には、新郎の家の中の特別な部屋が用意され、そこに住む予定だという。

 このニュースを発表したサウジアラビアの地方サイト「Sabq」によると、Mohamad君はその地域の中で一番若い新郎の一人であるということだが、サウジの社会、特にベドウィン(アラブの遊牧民)社会の慣例にのっとって、新婦については一切言及していない。

 サウジアラビアでは、コーランに基づくイスラーム法(シャーリア法)を適用しており、それに従って、10歳前後での早婚も公に認められている。無論この場合、結婚は両家の親族によって設定されたものであり、本人の意思は反映されないものだ。

 また、このイスラーム法における女児の最低結婚年齢は9歳で、これは預言者ムハンマドがアーイシャと結婚し、初性交を行った時の年齢に由来しているという。

 日本で考えたら「ありえない」年齢での結婚だが、それが公に認められているとは驚きだ。また女性や子供が軽んじらていることに関しても、イスラーム世界全体では最近見直されてきているが、ベドウィンの社会では未だに古い慣習が根強いのが現実なのだろう。(写真は学校で勉強をするサウジの子供たち。今回のニュースとは無関係です。)

 こんな小さなニュースだが、こんなところから自分の暮らす地域とは別の文化・社会について考えてみるのも、時にはいいのではなかろうか?T


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