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【コラム】中国がチベット問題を解決できない理由(上)

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【コラム】中国がチベット問題を解決できない理由(上)

 韓国をはじめ、多くの国々が「言論の自由」を享受しているのは、ジョン・スチュアート・ミルのおかげだ。約150年前、イギリスの哲学者ミルは『自由論』の中で、「言論の自由がある社会は、ない社会よりも優れている」ということを証明した。「すべての人類の中で、一人だけ違う考えを持っている人がいるとして、その人に沈黙を強要することは正しくない。その意見が例え間違っているとしても、沈黙を強要すれば、間違った意見と正しい意見を比較する機会を失うことになる」と彼は主張したのだ。この『自由論』の中で、中国について言及した箇所を読むと、本当にうなずけるものがある。

 「中国は一時期、驚くほどの才能と知恵を見せつけた。最も優れた知恵を持つ賢者や哲学者たちが、名誉と権力を同時に享受できるだけの政治体制を形作った。これだけの能力を持つ民族こそが、末永く世界の歴史を動かしていくべきだった。ところが彼らは、1000年以上も同じ場所にとどまり続けている」とミルは綴った。そして、中国が同じ場所にとどまり続けている、たった一つの理由についてこう述べた。「人々をみな同じように作り上げ、一つの規則に従って、人々の考え方や行動までをも統制したためだ」と。

 最近、中国はチベットの問題で、世界中の国々と神経戦を繰り広げている。北京五輪の開会式に出席し、開催を祝うと約束していたブッシュ米大統領も、ホワイトハウスの報道官を通じ、「8月の予定について今から言及するのは早すぎる」と、一歩引いた発言をした。また、イギリスのブラウン首相はすでに開会式への欠席を表明し、欧州では最も親中的とみられていたフランスのサルコジ大統領も「ダライ・ラマと対話すべき」という条件をつけた。これに対し、胡錦濤国家主席や温家宝首相をはじめとする中国の指導者たちは怒りをあらわにしている。

 先を争うかのように、米国は中国にボーイング社の旅客機を売り、欧州のエアバス社も一度に70機もの飛行機を中国に売った。そこまでしたのになぜ今さらと思うと、堪忍袋の緒が切れるのも無理はないだろう。中国語をネイティブ並みに話せるという、オーストラリアのラッド首相でさえ、北京大での講演でチベット問題を持ち出し、「真の友人は互いに違う意見であっても率直に述べる“諍友”であるべきだ」と語気を強め、怒りのメッセージを伝えた。

北京=朴勝俊(パク・スンジュン)支局長



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