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脂肪吸引:60代女性死なせた医師に懲役6月

 60代の女性の腹部脂肪吸引手術を行っていた医師が誤って脂肪層の下にまで穴を開け、患者を腹膜炎で死亡させた事件で、医師に対し懲役6月の実刑判決が言い渡された。

 ソウル西部地裁刑事2単独(昔炫秀〈ソク・ヒョンス〉判事)は11日、クォン某さん(63)の腹部脂肪吸引手術を行う際に注意を払わず、クォンさんを腹膜炎で死亡させた疑い(業務上過失致死)で起訴された医師イ某被告(37)に対し、懲役6月と罰金200万ウォン(約20万円)の刑に処する判決を言い渡した。

 判決文によると、イ被告は昨年8月30日、ソウル江南区三成洞にあるM病院において、クォンさんの腹部脂肪吸引手術を行った。その際に使用したカニューレ(吸引管)という器具は、患者の腹部と水平を保たなければならず、クォンさんは高齢で皮膚が薄いため特に注意が必要だった。しかしイ被告はカニューレを正しく使用せず、脂肪層の下まで貫通し、クォンさんの腹部には11個の穴が開いた。この結果、クォンさんは翌日腹膜炎で死亡した。

イ・ヘウン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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