ワシントン(CNN) 米軍情報機関当局者は11日、北朝鮮のミサイル発射基地でここ数日間、活動が活発化している兆候がみられ、偵察衛星で注視していることを明らかにした。基地では北朝鮮軍の訓練の実施も目撃されている。
ただ、基地で活発化しているこれらの動きは初期段階とも受け止められ、北朝鮮の最終的な狙いについては判断出来ないとしている。
しかし、情報機関内では、北朝鮮が中距離もしくは長距離の弾道ミサイルの準備をしているとの疑念も出ているという。
衛星が首都・平壌から北西に離れた基地上空でとらえた画像によると、基地への軍兵士、車両、物資などの出入りがここ数週間盛んで、これまで定期的に観察された動きとは異なるとしている。
北朝鮮は今年3月下旬、黄海で3発の短距離艦対艦ミサイルを発射。韓国軍合同参謀本部は通常訓練の一環と説明したが、保守系の李明博・大統領が2月に就任、対北融和姿勢の修正を表明し、南北関係がきしんでおりけん制の意図もあるとみられる。
また、昨年6月には日本海へ向けて短距離の弾道ミサイルを発射。2006年7月には長距離、中・短距離のミサイル7発を発射している。