川西市の酒販卸会社タカクラ(高倉秀男社長)が、飲酒運転追放を呼びかけるラベルを瓶の裏側に張った焼酎を売り出している。鹿児島から直接仕入れている珍しい焼き芋焼酎で、3年前から販売してきたが、売れ行きはいま一つ。てこ入れ策として飲酒運転追放に協力し、知名度アップを図った。売り上げの一部は交通事故の被害者団体に寄付する。
焼き芋焼酎「黒牛」(720ミリリットル、希望小売価格1580円)。焼いたサツマイモを材料にしており、普通のイモ焼酎よりうまみと香りを強く引き出しているという。
ラベルには、「祈願 交通安全」という標題のほか、「捕まらなければ問題ない、という安易な考えは捨てて」「本当においしい焼酎なので、守れる方にだけ飲んでいただきたい」などと記した。川西署にも相談して、飲酒運転追放に向けて警察が進める「三ない運動」のスローガンも書き入れた。
卸している居酒屋からは「お客さんに、ビンのラベルを見せながら、運転はダメですよ、と言いやすい」などと好評だという。タカクラ(072・794・0506)。【池内敬芳】
〔三田版〕
毎日新聞 2008年3月28日 地方版