Impression(狩猟日記兼更新履歴)




2008年 4月12日(土)

Love is needed to be loved.

■定刻に目覚める。思い直し、二度寝する。今日は休みだったんだ。
■再び起きてから、西田幾多郎先生の本を読む。外に眼を遣る。ぼつぼつお天気である。
■珈琲とフレンチ・トースト。今日はお休みなんだな。
■足も痛いし、何処にも出掛ける用事も無い。なので蟄居である。
■早めに夕食を始め、遅めに終わる。
■番いの燕が我が家の下にある自転車置き場に巣を拵えていた。良い場所を見つけたもんだ。
■Mundaka Upanishad, III, i. l. dans 1, 233, AD 124.

「番いの鳥、別ち難く結ばれし道連れ、同じ木に在り。此のものは木の実を啄ばみ、彼のものは啄ばまずして眺むる。」

■場所論的に考える、燕の巣作り。

■John Lennonの『Plastic Ono Band』(邦題:『ジョンの魂』)を聴く。

『Love』 written by John Lennon



愛とは現実 現実は愛
愛とは感じること 愛を感じること
愛とは愛されたいと欲すること

愛とは触れること 触れることは愛
愛とは手を伸ばすこと 愛に手を伸ばすこと
愛とは愛されたいと願うこと

愛とはあなた
あなたと私
愛とは知ること
私たちが存在し得ると

愛とは自由 自由は愛
愛とは生きること 愛を生きること
愛は愛されるために必要なのです

大上段に構えた愛なんて要らない。

淡々とした、簡素なことのうちに、愛は生きている筈である。

「愛別離苦 怨憎会苦 求不得苦 五陰盛苦」

経験し、表出し、無視したところで、何の自慢にもならないな。

もし土塊が、陳腐な評論癖を捨てることができたならば、こんな感じだろうか。いや、違うだろうな。

んな馬鹿な。だって元元からして、アイツは****だろっ!? 桑原桑原! ドーマンセーマン!

そんなこたぁ兎も角、この歌が大好きだ。

■焼酎を呑んで、おやすみなさい。



2008年 4月11日(金)

Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be).

■定刻に目覚める。珈琲を点て、それを啜る。しかし、うかうかしていて、朝御飯を食べ損ねた。
■電車に乗って出社する。心做しか、電話が多い日であった。
■彼のクレームに出ては、此の注文に応じ。
■その隙間を縫って、大好きな書庫に這入り、在庫の確認をする。エエ感じや。
■お昼休み。饂飩屋さんで中華そばと中ライスを食べる。饂飩屋さんで、中華そば。
■チベット学を研究されている編集担当の方と、少しだけお喋りをする。ふむふむ、なるほど。
■午後、引き続き電話応対に追われる。その合間に、次に覚えなければいけないことを見学する。
■一区切りついてから、取次へと出荷する荷物を拵える。エエ感じや。
■でも、調子に乗っていたら、足が痛くなってきた。アカンなぁ。
■定時となり、来週の予定を上役に伝えてから、タイムレコーダーをガチャンと言わす。
■先のことなんか、誰にも判らへん。これだけは言おう、先のことなんか、誰にも判らへん、と。

■Sly & The Family Stoneの『Fresh』を聴く。

『Que Sera, Sera (Whatever Will Be, Will Be)』 written by Ray Evans and Jay Livingston



まだまだガキんちょやった頃
ウチはオカンに訊いたんや

 「オカン ウチ、大人になったらどうなるやろ?
  別嬪さんになれるかなあ?
  お金持ちになれるかなあ?」

オカンはこう答えた

 「ケ・セラ・セラ なるようになる
  先のことなんか 誰にも判らへん
  ケ・セラ・セラ なるようにしかならへんのや」

大人になって恋をした時
ウチは恋人に訊いたんや

 「なあ、ウチらこれからどうなるんやろなあ
  毎日虹が掛かったような
  エエ暮らしが出来るんやろか?」

恋人はこう答えました

 「ケ・セラ・セラ なるようになる
  先のことなんか 誰にも判らへん
  ケ・セラ・セラ なるようにしかならへんのや」

今やウチも子持ちです
この子らはウチにこう訊きにきよる

 「なあオカン 大人になったら僕らどうなるやろ?
  男前になれるかなあ?
  お金持ちになれるかなあ?」

ウチは優しくこう答えます

 「ケ・セラ・セラ なるようになる
  先のことなんか 誰にも判らへん
  ケ・セラ・セラ なるようにしかならへんのや」

身体を動かし、御飯を食べ、仕事をモノにしようとする。

家に帰ってから、用事をチャッチャと済ませ、焼酎を呑む。

音楽を聴いたり、テレビを観たり。

行き帰りの電車のなかでは、西田幾多郎先生の本を読んでいる。

そして、先のことなんか、誰にも判らへん。ただ一日一日を、一所懸命に生き抜く。

この歌が大好きだ。

■焼酎を呑んで、おやすみなさい。



2008年 4月10日(木)

Across the Borderline.

■定刻に目覚める。珈琲を点て、それを啜る。それから、パンを焼き、それを齧る。
■定刻に出社する。去年の今頃からすれば、嘘のように規則正しい生活である。
■午前中、電話応対に追われる。書店からの客注だけでなく、個人客の応対もする。
■微妙なクレームや質問が多く、少しくテンテコする。一日も早く、仕事に慣れんとアカンな。
■お昼休み。お弁当屋さんで昼食を調達し、それを摂りながら、拙論の再校に眼を通す。
■訂正箇所、一つも無し。気分が好い。こうでなくっちゃ。
■午後、引き続き電話応対をする。鍛えられるなぁ。
■それと併行して、"Teaching, Practice, Faith, And Enlightenment"関連の書籍リスト作りをする。
■今日は午後四時で早退し、脚の技術屋さんの所に行く。フライングして、新しき脚を受け取る。
■新品なので、未だベルトが固く、少々痛いが、それでも嬉しい。これで楽になる、よなぁ。
■そんなこたぁ兎も角、雨のなか、バスに乗り、電車に乗って、帰宅する。エエ感じや。
■春雨に 淡く烟るは 山桜(季重ね)

■Ry Cooderの『Get Rhythm』を聴く。

『Across the Borderline』 written by Ry Cooder, John Hiatt, James Dickinson

嘗て聞かされた土地がある
あらゆる通りは金で舗装されているが
それは国境(borderline)を越えたところにある
そして お前が引き返すときには
学ばねばならぬ一つの教えが此処にある
お前はいつも 見出すことを望むより
失ってきたのだ

お前が傷ついた約束の地に辿り着くとき
あらゆる夢はお前の手を滑り抜ける
そのときお前は 自分の心を変えるには
遅すぎたことを知るだろう
なぜなら 此処に至るまでに
お前は犠牲を払ってきたのだから
今居る所で決着をつけるためにな
そして お前はまだ
国境(borderline)を越えたところに居るのだ

リオグランデ川の此処彼処
砂の上の千の足跡
誰も定めることのできない秘密を明らかにする
川は呼吸するかのように流れ行く
我々の生と死の狭間を
次は誰が国境(borderline)を渡るのか
私に伝えてくれ

En la triste oscuridad
(寂しき暗闇のうちに)
Hoy tenemos que cruzar
(今暁 我らは渡らねばならない)
Este rio que nos llama mas alla
(ずっと遠くへと我らを呼ぶこの川を)

だが 驕慢の心失せても 望みは有り続け
それはお前を促し続ける
国境(borderline)へとお前を呼ぶ

お前が傷ついた約束の地に辿り着くとき
あらゆる夢はお前の手を滑り抜ける
そのときお前は 自分の心を変えるには
遅すぎたことを知るだろう
なぜなら 此処に至るまでに
お前は犠牲を払ってきたのだから
今居る所で決着をつけるためにな
そして お前はまだ
国境(borderline)を越えたところに居るのだ
今 お前はまだ
国境(borderline)を越えたところに居るのだ
そして お前はまだ
国境(borderline)を越えたところに居るのだ

Across the Borderline.

いろんな境界を、人々は越えて、生きている。

いろんな境界を、人々は知らずに、生きている。

いろんな境界を、人々は恐れて、生きている。

それはこの私とて同じである。

この歌が大好きだ。

■焼酎を呑んで、おやすみなさい。



2008年 4月9日(水)

Fool to Cry.

■定刻に目覚める。珈琲を点て、それを啜る。そして、深く息を吐く。
■定刻のバスに乗り、定刻の電車に乗り、定刻に出社する。
■午前中、Excelと戯れる。もうエエ加減、書籍リスト作りも、厭きたな。
■だから、商品管理部門に手を出す。改善策をレポートに纏め、社長に提出する。
■「言うてることは解かる。でも、こんなもん、机上の空論や。具体策を示してくれや。」
■ご尤も。現実性を高め、近々再度レポートを提出しようと思う。
■お昼休み。近所の馴染みの饂飩屋さんにて、肉饂飩と中ライスを食べる。エエ感じや。
■午後、書籍リスト作りと並行して、営業らしく、書店対応と個人客対応をする。
■幾つかのクレームを処理し、時が過ぎ行く。でも未だ、仕事に復帰した感は得られず。努力しよう。
■定時を少々超過し、仕事を上がる。今日一日の最後の業務は、プリンタ・ドライバの再インストール。
■なんじゃらホイ。でもこれもまた、仕事なのかな。判んねぇな。
■帰宅してから、稍あって、満腹感を得る。そして、幸せだなと感ずる。エエ感じや。
■あぁ、拙論の再校の校正は、明日にしよう。今夜は雨だ。

■The Rolling Stonesの『Black and Blue』を聴く。

『Fool to Cry』 written by Mick Jagger, Keith Richards



家に帰ってな baby 一晩中働いて
俺は膝の上に娘を乗せたんや
すると彼女はこう言った
とうちゃん、どうかしたん?
彼女は俺の耳に囁き掛ける とても甘くな
あの娘が何て言うたか解かるか こう言うてん
とうちゃん、アンタ、泣く阿呆やねん
アンタは泣く阿呆やねん
そんで 俺は変な感じがしている 何故だ

知ってるやろ 俺には女がおんねん
彼女は町んなかでも貧しいとこに住んでるんやけど
俺は会いに行くねん 時々な
そんで 俺たちは愛し合う エエ感じや
俺は彼女の肩に自分の頭を乗せる
彼女がこう言うねん
私にアンタの悩み事、みんな言うてな
あの娘が何て言うたか解かるか こう言うてん 
アンタ、泣く阿呆やねん
アンタは泣く阿呆やねん
そんで 俺は変な感じがしている 何故だ

とうちゃん、アンタは泣く阿呆やねん
Oh お前のこと 凄く愛している baby
とうちゃん、アンタは泣く阿呆やねん
とうちゃん、アンタは泣く阿呆やねん yeah
彼女がこう言うねん
とうちゃん、アンタは泣く阿呆やねん
アンタは泣く阿呆やねん 
そんで 俺は変な感じがしている 何故だ

彼女がこう言うねん
Ooh とうちゃん、アンタは泣く阿呆やねん
Ooh とうちゃん、アンタは泣く阿呆やねん
Ooh とうちゃん、アンタは泣く阿呆やねん
Ooh とうちゃん、アンタは泣く阿呆やねん

俺のツレでさえ 言うねん 時々
そんで 俺がアイツらを理解せんまま遣り過ごしている
アンタはアイツらが何て言うたか知ってんねん
アイツらはこう言うてん
とうちゃん、アンタ、泣く阿呆やねん
アンタは泣く阿呆やねん
アンタは泣く阿呆やねん
そんで 俺は変な感じがしている 何故だ

俺は阿呆や baby
俺は阿呆や baby
俺は証し付きの阿呆やねん
俺はアンタに言いたい
俺はアンタに言わなアカンねん
俺は阿呆や baby
俺は阿呆や baby
アンタにこの阿呆は証しされている さあ どやねん
俺は阿呆や
俺は阿呆や
俺は阿呆や

この歌が大好きだ。

■焼酎を呑んで、おやすみなさい。



2008年 4月8日(火)

春らんまん

■定刻に目覚める。卵掛け御飯を掻き込む。それから、珈琲を点て、啜る。
■出社する。「これが研修期間というものか」といった感じで、午前は終わった。
■午後、外部に借りている倉庫に行く。割かし大きな所で、充分楽しめた。
■他業の在庫って、見るだけで、楽しいな。テンション上がるわ。大人の社会見学、かな。
■しかし、自分の業務としては、思うこと、多々有り。ま、これらについては、追い追い。
■古株のY氏と意見交換する。我が社にあって、この人は健在だなと思った。
■後は、電話応対とか、諸々の雑用とか。
■帰宅すると、或る学会から再校が届いていた。今日は眼を通す元気が無い。
■私は週末研究者だからな。
■そしてまた、明日に繋がる。

■はっぴいえんどの『風街ろまん』を聴く。

『春らんまん』 作詞:松本隆 作曲:大瀧詠一



向ふを行くは お春じゃなゐか
薄情な眼つきで 知らぬ顔
沈丁花を匂はせて
  おや、まあ
  ひとあめくるね

はるさめもやふのお春じゃなゐか
紺のぼかしの 蛇の目傘に
花梔子の雨が けぶる
  おや、まあ
  これからあひびきかゐ

婀娜な黒髪 お春じゃなゐか
淡くれなゐに 頬紅そめりゃあ
巴旦杏もいろなしさ
  おや、まあ
  春らんまんだね

暖房装置の冬が往くと
    冷房装置の夏が来た
ほんに春は来やしなゐ
   おや、まあ
   また待ちぼうけかゐ

昨夜までの雨と、それから今日吹き荒んだ春風によって、桜は大方散って仕舞ったようだ。

でも、葉桜も、美しい。その時々で、表情が、変わっている。小さなな花びらが、愛しい。

でも、花はどんな花でも、その時々に相応しい姿を、見せてくれる。

「おや、まあ 春らんまんだね」

この歌が大好きだ。

■焼酎を呑んで、おやすみなさい。



2008年 4月7日(月)

Isolation.

■定刻よりも、チョイと遅めに、目覚める。でも、珈琲を啜り、飯を掻き込む。
■仕事の席に着く。電話応対を始める。おお! 「番線お願いします」なんて、久し振りだなぁ。
■お昼休み。社の近所に在るもう一つの饂飩屋さんに行く。値上がりしていた。一寸ショックを受ける。
■午後。品出しと再生作業を行う。現役さんよりも、私の方が、段取りがいい。不思議だな。
■書籍リスト入力作業と商品管理と。十年一日の如し。
■定時を向かえる。帰路に就く。春雨じゃ、濡れて行こう
■すると、傘を差して追いか掛けて来る同僚ありけり。「何で濡れてるんですか!」叱られても、なあ。
■傘差すの、苦手やねん、俺。
■花散らしの雨のなか、人の想いと縁を思う。わかるかな? かわかんねぇだろうなぁ……

■John Lennonの『Plastic Ono Band』を聴く。

『Isolation』 written by John Lennon



人々は私たちが成功したと言う
私たちがこんなにも恐れていることを知らないのか
孤独
私たちは独り切りになるのが怖い
誰もが家庭を持ちたがっている
孤独

ただ一人の少年と一人の少女が
この広い世界を変えようとしている
孤独
この世界はただの小さな町で
誰もが私たちを虚仮にしようとする
孤独

私は君が理解するとは思っていない
君がこれほどの苦痛を引き起こした後に
また一方では 君の所為ではないのだ
君は唯の人間 狂気の犠牲者なのだ

私たちは皆を恐れている
太陽を恐れている
孤独
この太陽は消え去らないだろうが
この世界はもう何年も持たないかも知れない
孤独

孤独感を、蔑ろにしてはいけない。

〈独りぼっち〉という感覚は、〈私〉にとって、大事なものである。

この歌が大好きだ。

■焼酎を呑んで、おやすみなさい。



2008年 4月6日(日)

Theme for an Imaginary Western.

■定刻よりも、可成り遅めに、目覚める。今日は安息日だ。
■洗濯をし、掃除機を掛け、緩い感じで珈琲を啜る。今日は安息日だ。
■散髪に出掛ける。何ヶ月振りだろうか。最早憶えていないくらい、久し振りである。
■初めて入ったそのお店は、とても感じが良く、Wolfgang Amadeus Mozartが、ゆったりと流れていた。
■途中、何度か眠りに入ったくらいである。蒸しタオルであるとか、マッサージであるとか。
■帰宅して、遅めの昼食を採る。そしてまた、珈琲を啜り、人心地つく。エエ感じや。
■英語の本を読んだりして、夕刻を向かえる。そして、夕食。エエ感じや。
■今宵は星が綺麗だ。そして、遠方の山桜も、綺麗だ。そして、今日は安息日だ。
■明日また、仕事をする私。何かアイデアを、案出せねばならぬ私。
■そして、受け入れられぬことを、受け入れた私。

■Jack Bruceの『Songs for a Tailor』を聴く。

『Theme for an Imaginary Western』(邦題:『想像されたウエスタンのテーマ』)

lyric by Pete Brown / music by Jack Bruce



荷馬車が街を離るる時
森へと そして更に遠くへと
夜明けに染め抜かれし荷馬車
彼等が過ぎ行きし風塵の道
時に暗夜の旅路に有り
帰還の夏に見えし
路傍には零落の顔に顔
彼等 恰も見知るかの如くに眺む

おお 日輪は彼等の眼に
乾涸びし沙漠に有りけり
鄙びた町に
其は笑み聞こゆ処

おお 舞い踊り吟ず
おお 彼等の奏でし音曲
おお 彼等の放てし火炎
おお 心残り無き童女
時に彼等は見出し
時に彼等は守る
屡 道半ばにして其を失い
其を手中に納めんと共共諍いを為し
時に陽光の最中に死す

想像されたウエスタンのテーマ(想像された西部のための主題)。

この歌が大好きだ。

■焼酎を呑んで、おやすみなさい。



2008年 4月5日(土)

Like a bridge over troubled water, I will ease your mind.

■定刻に目覚める。ベランダより眺むる遠方の山桜が、ぽっと咲いて眼に映る。
■それから、耳にするはホーホケキョ。エエ感じに春である。珈琲を点て、味わう。ふ〜っ。
■大学図書館に向かう。前年度の利用者証を返却し、新たに図書館利用を願い出る。
■一週間後、取りに来て下さいとのこと。了解しました。
■いろんな人に会った。いろんな人と喋った。そして数名、喋れず残念であった。
■椅子に腰掛けて、西田幾多郎先生の本を読む。これから毎週土曜日は、こんな感じだろうな。
■帰路に在って、Aramakilogieの先生とばったり出くわす。「お久し振りでございます。」
■「君、オメデトウ。貰ったんだって? 是非是非研究を続けて下さいな。」有り難い限りである。
■「私も何とか頑張っています」と言われれば、致し方あるめぇ。


■Simon and Garfunkelの『Bridge Over Troubled Water』(邦題:『明日に架ける橋』)を聴く。

『Bridge Over Troubled Water』(邦題:『明日に架ける橋』) written by Paul Simon



君が疲れ果て 自分を小さく思うなら
君の目に泪溢れたなら 僕が泪を乾かしてあげよう
僕は君の側に立つ
耐え難きことに出会い 友を見出すことが叶わぬのなら
動乱の川に架かる橋のように
僕は身を投げ出そう

君が零落れ打ち拉がれているなら
君が道に立ち尽くしているなら
夕暮れがとても辛く訪れるのなら
僕は君を慰めてあげよう
僕は君の重荷の幾らかを引き受けよう
暗闇が訪れ 痛みが辺りを取り囲むなら
動乱の川に架かる橋のように
僕は身を投げ出そう
動乱の川に架かる橋のように
僕は身を投げ出そう

航行を続けよう 銀色の少女よ
航行し続けるんだ
君の人生が輝く時が来たんだ
君の夢は皆途上にあるんだ
御覧よ その夢がどんな風に輝くのかを
もし君が友を必要とするのなら
僕は直ぐ後ろを航行している
動乱の川に架かる橋のように
僕は君の心を楽にしてあげよう
動乱の川に架かる橋のように
僕は君の心を楽にしてあげよう

橋は焼いたり焼かれたりするものではなく、この歌のように、架けるものである。

架けられることを待っていては、いつまでも自己を超えられない、深められない。

もし両者の隔たりが、鴨川ではなく、太平洋のようであろうとも、〈私〉は橋を架けねばならない。

たとえ星に向かってであろうとも、悩みながらも、〈私〉に他者が在る限り、橋を架けねばならない。

そんなこたぁ兎も角、この歌が大好きだ。

■焼酎を呑んで、おやすみなさい。



2008年 4月4日(金)

Isn't It A Pity.

■定刻に目覚める。歯を磨いてから、珈琲を点て、それを啜り、一息吐く。
■出勤する。また早めに社に入って仕舞った。でも、遅れるよりは、だいぶマシ。
■午前中、Excelと戯れる。聖人関係の書籍リスト、一応完成。お次は上人関係の書籍リスト作りである。
■お昼休み。実に十何年振りに、社の近所に在る喫茶店に行く。其処で、お昼御飯を食べる。
■此処にもまた、取り残されたように、昭和が在った。
■お店を出ると、眼と鼻の先に、未だに〈ナントカ鉱泉〉というサイダー屋さんが在った。
■軒先に寝ていたワン公二匹は、たぶん代替わりした奴らだろう。でも、変わらないなぁ。
■仕事の席に戻る。倉庫とPCの在るデスクとを行ったり来たりする。そして、身体の変調を自覚する。
■脚の具合が、相当に宜しくない。言い辛かったが、上司にそのことを伝え、早退させて頂く。
■脚の技術屋さんの所に行く。微調整を施して貰う。何とかこれで、せめて一週間は持ってくれ。
■バスと電車を乗り継ぎ、帰宅する。兎も角も、一週間が終わったのだ。
■来週また、商品管理に関する改善案を練り直さなきゃ。努力しよう

■George Harrisonの『All Things Must Pass』を聴く。

『Isn't It A Pity』 written by George Harrison



それは哀しいことじゃないか
それは恥ずべきことじゃないか
どういう訳で 僕らはお互いの心を傷つけ
苦痛を引き起こし合うのだろう
どういう訳で 僕らはお互いの愛を奪い合い
それ以上何も考えないのだろう
愛し返すことも忘れて
それは哀しいことじゃないか

或るものは長き時を要するんだ
けれど どうやって説明すれば良いのだろう
僕らが皆 同じだということを
理解する者はそう多くない
そして 己の涙の一切のために
彼らの眼が見える望みは無いんだ
辺りを取り囲む 美しきものを
おお それは哀しいことじゃないか

それは哀しいことじゃないか
それは恥ずべきことじゃないか
どういう訳で 僕らはお互いの心を傷つけ
苦痛を引き起こし合うのだろう
どういう訳で 僕らはお互いの愛を奪い合い
それ以上何も考えないのだろう
愛し返すことも忘れて
それは哀しいことじゃないか

愛し返すことも忘れて
それは哀しいことじゃないか

「それは哀しいことじゃないか それは恥ずべきことじゃないか
 どういう訳で 僕らはお互いの心を傷つけ 苦痛を引き起こし合うのだろう
 どういう訳で 僕らはお互いの愛を奪い合い それ以上何も考えないのだろう
 愛し返すことも忘れて それは哀しいことじゃないか」

「僕らが皆 同じだということを 理解する者はそう多くない」

この歌が大好きだ。

■焼酎を呑んで、おやすみなさい。



2008年 4月3日(木)

Short People got nobody to love.

■定刻に目覚める。珈琲を点て、それを啜る。そして、目まぐるしく朝の準備をする。
■出勤する。可成り早めに社に入った。遅いよりは、早い方が、だいぶマシ。
■午前中、Excelと戯れる。段段とコツを掴んできた。でも、未だ未だである。
■お昼休み。一人でうどん屋さんに行く。品の無い金貸し三人組が、俗界に居ることを知らしめる。
■午後一時一寸前に、社長と少しだけ話しをする。今後の方針について。
■醒めた目で眺められた、嘗ての職場。そして其処は、今の職場。
■午後、品出しをする。実に十五年振りである。懐かしいなぁ。
■よくこんなこと、毎日毎日できていたなと思った。今は体力的に、少しキツイな。
■でも、努力しよう。あ! コレ、俺が置いた本や! んで、未だに此処に在る! へぇ〜。
■入力作業と出庫作業をだいたい半々に分け、終業を向かえる。珈琲を計二杯飲んだよ。
■「お疲れさま〜」と皆に告げ、タイムレコーダーをガチャンといわせてから、帰路に就く。
■どうにか格好はついているのかなぁ。

■Randy Newmanの『Little Criminals』(邦題:『小さな犯罪者』)を聴く。

『Short People』 written by Randy Newman



背の低い人たちは理由を持たない
背の低い人たちは理由を持たない
背の低い人たちは理由を持たない
生きるための

彼らは小さい手と
小さい眼をしている
其処いらをうろつき回り
とても大きな嘘を吐く
彼らは小さい鼻と
小さい小さい歯している
彼らは厚底靴を履く
その汚らしい小さい足に

やれやれ 私は背の低い人たちに
背の低い人たちに
背の低い人たちに
この辺を屯されたくはない

背の低い人たちは全く同じ
君と僕とにね
(まるで僕のような阿呆)
すべての人間たちは兄弟だ
皆が死ぬその日まで
(それは素晴らしき世界)

背の低い人たちは誰も
背の低い人たちは誰も
背の低い人たちは誰も
愛さない

彼らは小さいチビチビの脚を持つ
それはとても低く立つもの
君は彼らを見付け出す
ただこんにちはと言うために
彼らは小さい車を持つ
プッ プッ プッ と行くヤツだ
彼らは小さい声を持つ
ピィー ピィー ピィー と行くヤツだ
彼らは薄汚い小さい指と
卑劣な小さい心を持つ
彼らは毎度 君を捕えるのだ

やれやれ 私は背の低い人たちに
背の低い人たちに
背の低い人たちに
この辺を屯されたくはない

手数少なく、コンパクトに纏められたbody blow。悪口とはそういうものだ。

"Short People got nobody to love."

的確に急所が攻め立てられると、覿面に阿呆はその口を塞ぐ。この歌のようにね。

それが、自分に向けられた福音の言であることを、自覚しないために。やれやれ。

それが、己を含む現況であることを、認めたくはないが故に、黙する。はいはい。

それは賢明な身の処し方です。阿呆は阿呆なりに、やればできるじゃん。ほらね。

そんなこたぁ兎も角、この歌が大好きだ。

■焼酎を呑んで、おやすみなさい。



2008年 4月2日(水)

I love you, Marie.

■定刻に目覚める。でも、二度寝をして仕舞う。やっべ! 急いで出勤する。
■仕事の席に着く。然したることも無し。Excelしか触っていない。
■そんなこたぁ兎も角、脚痛ぇ。
■お昼休み。食後、うどん屋さんから出ると、其処にはインド学研究者のMさんの姿があった。
■「お久し振り」と呼び掛け合い、互いの無事を確認する。お元気で何より。
■午後、仕事の席に戻る。Excelで終日過ごす。阿呆らしい。
■気にする奴ぁ、気にしろ! 俺は関わらねぇからな!
■女だらけで、女子高みたいな現場の雰囲気に辟易するも、これも仕事だと割り切る。
■なんやかやあって、おやすみなさい。

■Randy Newmanの『Good Old Boys』を聴く。

『Marie』 written by Randy Newman



君はまるで王女のようだった 僕たちが出会った夜
髪を高く結い上げて
僕は決して忘れないだろう
僕は確かに酔っ払っているよ ねえ baby
でもね こうでもならなきゃ
君が僕にとってどんなに大事な人なのか
君に言えやしなかったんだよ

初めて君を見た時 僕は君を愛して仕舞った
そして僕は いつまでも君を愛し続けるよ マリー
初めて君を見た時 僕は君を愛して仕舞った
そして僕は いつまでも君を愛し続けるよ マリー

風戦ぐなら 君は木々の口遊む歌
君は花 君は河 君は虹
時々 僕は気違いになる
だけど 君は解かっているよね
僕は腑抜けで怠け者だ
つまり僕は そうして君を傷つけた
そして 君の言うことなんか聞かないし
君が困っていたら 僕は知らん顔する

だけど僕は 君を愛している
初めて君を見た時 僕は君を愛して仕舞った
そして僕は いつまでも君を愛し続けるよ マリー
初めて君を見た時 僕は君を愛して仕舞った
そして僕は いつまでも君を愛し続けるよ マリー

この歌が大好きだ。

■焼酎を呑んで、おやすみなさい。



2008年 4月1日(火)

I think it's going to rain today.

■定刻よりも、少し早めに、目覚める。珈琲を点て、それを啜り、煙を吐く。ふ〜っ。
■予め定めておいた定時に家を出、出勤する。
■しかし、設定を誤り、二十分以上早く出社して仕舞った。
■まぁ、遅いよりは早い方がマシではあるが、何か損した気がする。
■朝礼にて自己紹介を済ます。それから、個別の部署へと挨拶廻りに出掛ける。
■懐かしき顔、見新しき顔、顔、顔、顔。それから、私にとって〈あの〉倉庫に入る。
■「うわーっ!」と、言葉にもならぬ感情が湧き上がってきた。懐かしいなんてものではない!
■此処にソノ本が! 其処にアノ本が! うわ〜っ! 並び替えてぇー!
■お昼休み。一人で近所のうどん屋に行く。十年一日の如く、何も変わらない、何も。ふぅ〜ん。
■午後、二度目の挨拶廻りに行く、同じ順番で。この非効率性も、何も変わらない、何も。
■販売促進用の書籍リスト作りを命ぜられる。Excelか〜、面倒臭ぇなあー、苦手だなぁ。
■それでも何とか作業を進めて行く。初日はこんな感じで終わった。
■小雨そぼ降るなか、帰路に就く。しびしびと降る雨が、何とは無しに良かった。

■Randy Newmanの『Randy Newman』(邦題:『デビュー・アルバム』)を聴く。

『I think it's going to rain today』(邦題:『悲しい雨が』) written by Randy Newman



壊れた窓に 伽藍とした廊下
蒼褪めた死の月は 灰色縞の虚空に
人の情けが溢れている
そうして今日は 雨が降りそうだ

案山子が流行りの衣装を纏い
凍てついた微笑で 愛を振り払う
人の情けが溢れている
そうして今日は 雨が降りそうだ

寂しい 寂しい
私の足元のブリキの缶
通りに蹴飛ばして遣ろうかと思う
友達を扱うように

前方に輝く看板は 私に請う
貧民を救え そして彼等に道を示せと
人の情けが溢れている
そうして今日は 雨が降りそうだ

本を読んだり、映画を観たりして、それを評論するような悪趣味を、私は持ち合わせては居ない。

このサイトでは、何か音楽を聴いたとき、「大好きだ」と思ったら、その気持ちを書いているだけだ。

評論や批判は、私の任では無い。〈評論? そんなものは家来どもに任せておくがいい!〉

そんなこたぁ兎も角、この歌が大好きだ。

■明日のために、焼酎を呑んで、おやすみなさい。


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