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李長春氏、抗日戦争の研究強化呼びかけ 北京で学術シンポジウム
2005/09/05

 

 中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利60周年記念学術シンポジウムが2日から4日まで北京で開かれた。

 中国共産党の李長春中央政治局常務委員が演説し、「胡錦涛総書記が提起した『歴史をしっかり記憶し、過去を忘れず、平和を大切にし、未来を開く』という要求を真剣に実行に移し、視野を広げ、内容を豊富にし、手段を新しくし、方法を改善して、中国人民の抗日戦争と世界の反ファシズム戦争の歴史研究を新たな水準に高め、小康(いくらかゆとりのある)社会を全面的に建設し、中国の特色ある社会主義事業の新局面を切り開くための強大な精神的原動力としなければならない」と強調した。

 シンポジウムは劉雲山党中央政治局委員・中央書記処書記・中央宣伝部長が司会し、賀国強同政治局委員・中央書記処書記・中央組織部長が出席した。胡振民党中央宣伝部副部長、虞雲耀中央党学校副校長、李捷・中央文献研究室副主任、李景田中央党史研究室主任、袁貴仁教育次官、江藍生中国社会科学院副院長、劉永治解放軍総政治部副主任が発言した。

 李長春氏は演説で、次のように指摘した。

▽中国の抗日戦争は中国人民が民族の危機を救い、民族の独立と解放を目指し、日本帝国主義と死をかけて戦ったものだ。現在、この歴史に対する研究を一層強化することは、歴史的経験を総括し、歴史の教訓をくみ取り、未来を一層切り開くのに役立ち、歴史的事実を把握し、あいまいな認識をはっきりさせ、国際正義と世界平和を守るのに役立ち、資料を幅広く掘り起こし、史実を豊富にし、中国革命史、中国共産党史、人民軍隊史の研究を進めるのに役立つ。

▽中国の人民抗日戦争と世界の反ファシズム戦争の歴史は極めて豊富であり、改革・開放と近代化建設の実践に立脚し、小康社会の全面的建設と中華民族の大復興実現という要求から出発し、研究の方向を明確にし、研究の重点を際立たせ、歴史的経験を総括し、民族精神を奮い立たせ、政治に役立つ人材の育成という目的を達しなければならない。中国共産党の抗日戦争における歴史的位置と役割の研究を強化し、全国各民族人民が党の指導の下で中華民族の大復興を実現する自信を一層固めるようにしなければならない。近代以降、中華民族が侵略を受け、隷属させられた歴史の研究を強化し、憂患意識と発展を急ぐ緊張感を一層強めなければならない。抗日戦争の精神に対する研究を強化し、愛国主義を核心とする偉大な民族精神を一層発揚しなければならない。抗日民族統一戦線の研究を強化し、全国各民族人民の大団結を固め、発展させなければならない。

▽現在、国際反ファシズム勢力が互いに支持し、肩を並べて戦った歴史を特に重視し、深く研究して、世界反ファシズム戦争の勝利に対する中国人民の大きな貢献を十分に示し、国際的協力と交流を促進しなければならない。日本が中国とアジア太平洋各国を侵略した歴史を深く研究し、日本軍国主義の残虐行為を明らかにし、右翼勢力の歴史をねじ曲げ、侵略を美化するでたらめな論調を暴かなければならない。日本による植民地支配に抵抗した台湾人民の戦いの歴史を深く研究し、「台湾独立」と日本軍国主義の歴史的根源を明らかにし、祖国平和統一を促進しなければならない。

▽弁証法的唯物論と史的唯物論の立場、観点、方法を堅持し、政治意識と大局意識を強め、研究の中で8年間の抗日戦争と14年間の抗日戦争の関係、敵後方戦場と正面戦場の関係、中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争の関係、中国共産党の柱石としての役割と全民族の抗日戦争の関係、愛国主義と狭隘な民族主義の関係、広範な日本人民と少数の戦争犯罪者の関係を把握し、処理しなければならない。

 セミナーは共産党中央委員会の承認を得て、党中央宣伝部、中央党学校、中央文献研究室、中央党史研究室、教育省、中国社会科学院、解放軍総政治部の共催で開かれた。

(北京9月4日発新華社)

 



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