2008年04月05日

金の猿

 花見のシーズンとて、井の頭公園に面した和風レストラン『金の猿』を、有さんが予約してくれた。
 その日が、その土曜日だった。
 メンバーは、青春出版社川口氏、サンマーク出版桑原嬢、有さんと俺の4人である。

 有さんが夕刻うちを訪れ、引越祝いとのことで綺麗な花かごをくれる。
 妻はお茶を入れ、ケーキを用意する。
「もう、行かないと間に合わねんじゃね?」と俺。
「え? あんただけ出かけるんじゃないの?」
 妻は、有さんとゆっくり茶でも飲むつもりだったらしい。
 有さんは急いで茶を飲み、ケーキを食った。

 吉祥寺通り側から井の頭公園にアクセスすると、いい感じの庭に囲まれたフランス料理店や古風な料理屋がある。
 夕暮れの灯りと街灯のカクテルに照らされた桜は美しい。
 これまで、慌ただしくて、花など見る余裕はなかったのだ。

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「ここからがすごいですよ」と有さん。
 やがて、言っている意味が判った。
 西端から入った井の頭公園は、そこかしこに場所取りのブルーシート。
 公園の中央に近づくにつれ、阿鼻叫喚の前触れが響き出す。
 パルコ裏から続く通りが公園に接するあたりには、大きな空き地があるのか、人がひしめき、マドンナとボンジョビとローリングストーンズがいっきに来るのかというような群衆である。
 それらを脇目に、人混みに逆らうようにして石段を上ると、その瀟洒な店があった。

 通されたのは、二階に張り出したバルコニーだった。
 広い板の間に、炬燵がセットされている。
 足を突っ込むと、パワー最大なのか、めちゃくちゃ暖かい。
 目の前は竹林。
 いい場所である。

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釜飯が蒸れるのを待ちながら、馬刺しに舌鼓を打つ川崎氏。

 桜エビのお造りから始まり、さんざん美味なものを食い、飲んだ。

 二次会は、図書館バー。

_DSC3677.jpg
いみじくも全員が、G-SHOCKERだった。

 後の記憶は、あやふやである。
 でも、楽しい宵でござった。
posted by TAKAGISM at 23:59| Comment(0) | 休日
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