大相撲春場所の“聖地”が消滅する可能性が11日、浮上した。橋下徹大阪府知事(38)が発足させた改革プロジェクトチームがこの日、会場である大阪府立体育会館を売却する試案を発表。プラン通りに実施されれば、大阪府内の他会場への引っ越しを迫られそうだ。
春場所は、1986年を除き、1953年から今年まで大阪府立体育会館で行われてきた。マス席の骨組みは同会場を想定されており、再設計の負担が日本相撲協会にのしかかる懸念もある。14日に府の担当者が東京・両国国技館を訪れて事情を説明する。北の湖理事長(元横綱北の湖)は「(府立体育会館で)できないとなれば早めに(他会場を)考えなければ」と表情を曇らせた。