記者会見で報道陣の質問に答えるチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ十四世=10日午後、千葉県成田市内のホテル(代表撮影) 聖火リレー妨害は支持せず ダライ・ラマが記者会見チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は10日、成田空港近くのホテルで記者会見し、北京五輪の聖火リレーが各地で混乱していることについて「サンフランシスコのチベット民族に、暴力に訴えないよう求めるメッセージを送った」と明らかにし、暴力的な妨害行為は支持しないとの考えを示した。 ダライ・ラマはさらに「中国は五輪を開催する資格がある国で、わたしは北京五輪を支持する」「チベットの独立を求めているわけではない」と従来の考えを強調した。 一方で、中国チベット自治区などでの暴動をめぐっては「中国政府の公式発表はときおり事実がゆがめられており、不必要な誤解を招いている」と述べた。チベット亡命政府と中国政府で、発表する死者数などが大きく異なるほか、中国政府が「ダライ・ラマが暴動を指示した」などと非難を繰り返していることに不満を表明した形。中国政府の反発は必至だ。 |
【共同通信】 |
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