「友好関係構築に必要」 秋田―ソウル便

 秋田県の寺田典城知事は、利用客が伸び悩んでいる秋田空港(秋田市)と韓国・仁川空港を結ぶ国際定期路線「秋田―ソウル便」について、10日に日韓知事会議で訪韓する際、李明博大統領に直談判し、ソウル便の重要性を訴える。

 日韓知事会議に出席する寺田知事は、会議の前に、全国知事会長の麻生渡福岡県知事らと李大統領を訪問し、理解を求める。11日には、秋田―ソウル便を運航する大韓航空本社などを訪れ、同社が10月までを期限に存続条件とする搭乗率70%達成のため、低迷する誘客対策を話し合う。

 寺田知事は7日の会見で、「グローバル化の流れの中で、韓国との経済や文化などの交流はメリットがあり、友好関係を築くにはローカル・トゥー・ローカルが必要だ」と強調。その上で、「(大都市や仙台など地方拠点都市を除く)ソウル便の秋田や青森など地方18路線を韓国の国策として大事にしてもらえるよう、アピールしたい」と述べた。

 県観光課によると、今年3月の搭乗率は58.8%で、3カ月連続で目標数値を下回っている。寺田知事は「県費を持ち出してまでソウル便はいらないという声も耳にするが、国際交流のマナーを身に付けることなどトータルで考えれば必要な路線」と話した。
2008年04月07日月曜日

秋田

経済



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