道路を問う
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【社会】【関連】『司法に失望した』 反戦ビラ配布有罪 市民団体3人、拘置75日2008年4月12日 朝刊 「司法には失望した」。十一日、「表現の自由」より「私生活の平穏」の侵害を重視し、上告を棄却した立川反戦ビラ事件の最高裁判決。被告となった市民団体メンバーの三人が東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し「残念で悔しい判決だ」と訴え、やりきれない表情を見せた。 高田幸美さん(34)は北海道から上京後、音楽活動を通じて偶然に立川テント村を知り、反戦・平和活動に参加するようになった。 しかし、逮捕後は「過激派」扱いに。警察署などでの拘置は七十五日にも及び、接見禁止が続いた。同房者は「殺人とかの凶悪犯かと思った。何でそんなことで捕まるの」と驚いていたという。 「主義主張を押しつけたことはない。ただ、ビラを入れただけ」。判決前にそう話していた高田さん。会見では「今まで当たり前だったことが、警察とか裁判所の判断で突然犯罪になることに、最高裁がゴーサインを出した。憤りを感じる」と悔しさをにじませた。 大洞俊之さん(50)は「僕らは七十五日も拘置されたが、会社員ならそれだけで解雇される。罰金刑だから良いということではない」。大西章寛さん(34)も「今日の判決を認めないということを、一人でも多くの市民が声を上げることで、表現の自由を守っていくしかない」と訴えた。
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